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頭痛の種類と原因・改善策

頭痛の種類を見きわめて予防と対策を・・・
誰でも何度かは経験のある頭痛ですが、慢性的な頭痛に悩まされている人も多くなっています。
毎回起こる頭痛の原因がわかれば、予防することができ、また対策も立てやすくなります。

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頭痛の種類と原因

頭痛は頭部にある痛みを感じる組織が何らかの刺激を受けることにより、起こります。
この痛みを感じる組織には、筋肉や血管、脳膜などがあり、どこが原因となって痛むかにより、次のようにいくつかの種類に分けられます。

◆アイスクリーム頭痛
かき氷やアイスクリームを食べた時に一時的に起きる頭痛です。
これは冷たいものを食べて喉元が冷やされた時、体は体温を維持しようとして血流量を増やしますが、それに伴い血管が拡張しておこる頭痛です。
やがておさまってきますので、心配はありません。

◆血管性頭痛
日本人に最も多い頭痛のタイプで、頭蓋内外の血管の拡張によっておこります。 脳の血管が異常に収縮し、その後拡張する時にずきんずきんといった痛みが生じます。

◆群発頭痛
血管性頭痛のひとつですが、男性に多く、強烈な痛みがある期間毎日同じ時間に持続的におこります。
目のかすみ、首のはりなどの前触れがあり、頭痛が始まると、目の奥がえぐられるような感じで痛みます。
原因ははっきりわかっていませんが、こめかみの血管拡張がおきているためと言われています。

◆緊張性頭痛
首の後ろや肩の筋肉が緊張しておこります。
目や首の疲れ、肩の疲れの他、ストレスなど、精神的なものが原因になる場合もあります。

◆血管障害による頭痛
脳卒中、能動脈瘤、動脈炎などによりおこります。

◆頭蓋内疾患からの頭痛
髄膜炎、脳炎、くも膜下出血、腫瘍などによりおこります。

◆神経痛による頭痛
三叉神経痛など頭蓋における神経痛によりおこります。

◆偏頭痛(片頭痛)
頭の片側、または両側が脈打つようにズキンズキンと痛みます。頭痛の起こる直前に「閃輝暗点」とよばれる症状が起こることがあります。
寝ると治ることが多いですが、逆に寝すぎたり、月経によるホルモンバランスの変化によっても起こることがあります。

◆感染による頭痛
脳炎、髄膜炎、肺炎球菌感染症、インフルエンザ、伝染性単核症、風邪などの感染により起こります。

◆食品による頭痛
赤ワイン・チーズ・チョコレートなどのチラミン含有食品、食品添加物のグルタミン酸、亜硝酸塩などの摂取で頭痛がおこる事があります。

◆薬剤誘発性頭痛
頭痛薬を長期間、飲み続けた場合におこります。薬が切れると頭痛がおき、また薬を飲むという悪循環になりやすいので、注意が必要です。

◆二日酔いによる頭痛
アルコールが体内で分解される時にできる物質によっておこる頭痛です。

◆その他の頭痛
蓄膿症、緑内障、顎関節症、副鼻腔(ふくびくう)、歯、口腔、歯髄炎などのよるもの、高血圧症や低血圧症、睡眠不足、月経障害、貧血などによるもの、強い光、香水、ステロイド、空腹、気圧の変化などにより、頭痛がおこる事があります。

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危険な頭痛とは?

次のような頭痛がおきた場合は一刻も早く、脳外科のある病院を受診してください。

◆くも膜下出血による頭痛
突然、ハンマーで殴られたような激しい頭痛がおきます。

◆脳腫瘍による頭痛
頭痛のほか、物が二重に見えたり、手足に力が入らなかったり、吐き気等を伴います。

◆脳出血や脳梗塞による頭痛
脳の血管が切れたり、詰まったりする事によりおこる頭痛です。吐き気や手足のしびれ、麻痺、意識障害などを伴います。

◆髄膜炎による頭痛
風邪や中耳炎の後に起こりやすい頭痛です。髄膜にウィルスなどが入ることによっておこります。

頭痛の予防と改善

頭痛がおきると、一刻も早く治まって欲しいと願うばかりですが、慢性的に繰り返す頭痛はある程度、予防する事もできます。
頭痛のタイプを知り、それにあった予防法と改善法を実践してみましょう。

頭痛の予防と改善のヒント

頭痛の予防と改善には次のような事を参考にしてください。

●アイスクリーム頭痛の予防
アイスクリームやかき氷などの冷たい物を食べる時はゆっくりと食べるようにすると、急激な血管の拡張が起こらないため、頭痛を予防する事ができます。

●緊張型頭痛の予防と改善
解熱鎮痛薬、抗炎症薬、、漢方薬などの服用により、症状をおさめたり、軽くする事ができます。
予防のためには、長時間おなじ姿勢での作業を避け、時々身体の屈折運動をしたり、歩いたりしてこまめに気分転換をはかります。
また、首や肩などのこっている部分をホットパックなどで温めたり、マッサージや指圧を行ったり、ぬるめのお湯にゆっくり入ったりするのも効果的です。

●偏頭痛(片頭痛)の予防と改善
アスピリン、ナプロキセン、トリプタン系製剤、エルゴタミンなどの服用により改善します。
予防のためには、普段から過労やストレス過多に注意し、睡眠をしっかりとるようにします。
また、ビタミンB2やマグネシウムを多く含む食品をとるようにします。

●群発性頭痛の予防と改善
純酸素吸入法による治療、トリプタン系製剤の注射により、軽減することができます。
また、多量の飲酒を避け、頭痛が起こりそうな時は深呼吸をすると予防できることがあります。

●二日酔いによる頭痛
解熱鎮痛薬、水分・糖分の投与などにより、改善できます。
飲酒時には、ゆっくりと時間をかけて飲むようにし、何か食べ物を一緒にとると、アルコールの吸収速度を遅らせる為、二日酔いの予防になります。

●脳の疾患による頭痛の改善
この場合は自己判断は禁物です。
まず、病院にて詳しい検査を行い、頭痛の原因となっている脳の疾患の治療をしっかりと行いましょう。

●その他の予防法
・枕が高いと、後頸筋が緊張し、頭痛を悪化させます。低めの柔らかいものにします。
・うつむいた姿勢を避け、背筋をピンとはるように、習慣づけます。
・ストレスをためないようにします。
・腕立て伏せ、腹筋などの体操で頸筋を鍛えておくと頭痛の予防になります。
・痛みを我慢していると痛みの物質がどんどん増えます。早めに休憩をとったり、薬を服用するようにしましょう。

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■ひとくちメモ
頭痛がおきる時は何かしら前ぶれがあることが多いようです。早めに休憩をとったり、痛みそうなところを指圧したり、マッサージなどをしてみましょう。

また、痛みがひどく吐き気がしたり、食事もとれない状態になると、身体が衰弱し回復もいっそう遅れます。
そのような場合は、早めに頭痛薬を服用するのもひとつの方法です。
いつもと違った激しい頭痛や、危険な頭痛の場合はためらう事なく、病院へ急いでください。

 


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