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加湿器病(過敏性肺臓炎)に注意!

加湿器からカビや細菌などの微生物が放出!
加湿器の手入れが不十分のまま使用すると、加湿器の中にカビや細菌が発生します。
知らずに使い続ける事により、加湿器病(過敏性肺臓炎)が発症する事があるので注意してください。

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加湿器病(過敏性肺臓炎)とは?

最近は、色々な加湿器が出回っており、利用する人も増えて来ました。
特に空気が乾燥する秋から冬にかけて、インフルエンザや風邪の予防、乾燥性結膜炎の予防、乾燥肌の改善などに、加湿器は有効です。しかし加湿器を使用することにより、新たな問題が発生しています。 それが、加湿器病(過敏性肺臓炎)というものです。

加湿器病(過敏性肺臓炎)とは、加湿器を不衛生な状態で使用した場合に発症するアレルギー性の肺疾患です。そしてアレルゲンは、加湿器から発生するカビや細菌などの微生物です。

加湿器病(過敏性肺臓炎)の症状は、大量のアレルゲンを吸入したことにより、風邪と似た咳・発熱・悪寒・息切れ・全身倦怠感などが現れます。重症化すると呼吸困難を起こすこともあります。胸部レントゲン撮影を行うと両側の肺に陰影を確認する事ができます。

加湿器には色々な種類のものが市販されていますが、問題となるのは「超音波加湿器」です。超音波加湿器は、1秒間に2万振動以上の波を出すことにより水を細かくして放出し加湿を行います。「気化式」の加湿器のように熱を出さないので、子供が火傷をする心配もなく安全であるという事から一般に普及して来ました。また、運転中の音も静かで、水がなくなれば継ぎ足すだけで良いという手軽さもあります。

しかし、この超音波加湿器は、こまめなメンテナンスが必要です。 メンテナンスを怠り、不衛生にしていると、加湿器の中で水アカがたまったり、カビが発生したり、細菌が繁殖してしまうのです。そのままの状態で加湿器のスイッチをオンにすると、カビや細菌が空中にばらまかれる事になります。

ばらまかれたカビや細菌を吸い込む事により、アレルギー反応を起こして発症するのが、加湿器病(過敏性肺臓炎)です。加湿器病は、免疫力の少ない新生児などが発症すると、重い感染症を引き起こすこともあるので、注意が必要です。

加湿器病(過敏性肺臓炎)の症状が現れたら

加湿器を使用していて原因不明の咳や発熱・悪寒・息切れ・全身倦怠感などが現れたら、早めに専門医を受診してください。重症化すると酸素吸入や人口呼吸が必要になる事があります。

加湿器病(過敏性肺臓炎)と診断された場合は、入院などでアレルゲンから隔離する事により、急速に改善します。しかし、退院後に再燃する事があるので注意が必要です。

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加湿器病(過敏性肺臓炎)を防ぐヒント

加湿器病(過敏性肺臓炎)を防ぐには、加湿器から細菌やカビなどのアレルゲンを出さないようにする事です。
そのためには、まず最初にご家庭の加湿器を確認してみてください。

「超音波式」の加湿器である場合は、隅々まで清掃する必要があります。しかし、1日1回の清掃でもカビや細菌の繁殖を完全に抑えるのは不可能です。また、メーカーによっては清掃が難しいものもあるため、思い切って他のものに買い換えるのも一つの方法です。

「超音波加湿器」以外の加湿器には、次のような種類がありますので、買い換える場合の参考にしてください。

気化式加湿器

気化式の加湿器は、室温の水を自然蒸発させて、加湿するというものです。水を加熱するものもありますが、加熱しないタイプのものが、消費電力も少なく吹出し口が熱くならないので、小さな子供のいる部屋でも火傷の心配がないという事で人気があります。

部屋の空気を利用して加湿するため、加湿し過ぎるという事がなく、布団が湿ったり結露ができるという事もありません。フィルターのついている気化式加湿器は、チリやホコリ、タバコの煙などを浄化する作用があるため、空気清浄機を兼ねた役割も期待できます。

しかし、ファンの音がうるさいものや、フィルターの手入れを頻繁にしないとゴミがつまったり、場合によっては雑菌が繁殖する事もあります。(最近では、抗菌対策がされているものや、別売りの抗菌グッズなどもあります。)

また、部屋の空気の熱エネルギーを使用して水を蒸発させるため、室温が下がったり、気温が低い部屋ではあまり加湿効果が感じられないなどもデメリットもあります。

気化式加湿器は、国産のものも何種類かありますが、スイスのボネコ社製や、ドイツのベンタ社製などの輸入物が人気があります。

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スチーム式加湿器

スチーム式の加湿器は、ストーブの上にやかんをのせてお湯を沸かし、出て来る湯気で部屋の加湿をするという原理を利用したものです。

スチーム式加湿器のメリットは、加湿能力が大きい事と、衛生的であるという事です。お湯を沸かして加湿するため、雑菌が混入していても水蒸気として放出する時には殺菌されています。そのため、加湿器病(過敏性肺臓炎)の原因になる事は殆どありません。

しかし、電気代がかかる事と、出て来る蒸気がかなり熱いため、小さな子供が吹き出し口に手を触れて火傷をする危険性があるというデメリットがあります。加湿能力が大きいスチーム式ですが、使いすぎると部屋に結露やカビが発生するという事もあります。

スチーム式加湿器は即効性があるため、家にいる事が少なく短時間の使用のみという方におすすめです。
最近では、スチーム式にファンがついている「スチームファン式」の加湿器が人気があるようです。

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ハイブリッド式加湿器

ハイブリッド式(加熱気化式)の加湿器は、気化式とスチーム式の長所を組み合わせて作られた加湿器です。湿度が低いときは、フィルターに含まれた水に温風を当てて、加熱加湿を行います。湿度が安定して来たら、加熱をしない気化式で湿度を一定に保つというもので、部屋の状況に合わせて2つの方式を切り替えます。

消費電力は、気化式に比べ大きくなりますが、スチーム式よりは小さくなります。
このハイブリッド式の加湿器は、加熱によりカビや細菌などの大部分の微生物は死滅し、水蒸気によって加湿を行うため加湿器病(過敏性肺臓炎)の危険性は、低くなります。

ただし、加湿フィルターの交換や手入れが必要です。(機種により除菌イオン搭載のものや、フィルターの交換が不要のものもあります。

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加湿機能付き空気清浄機

最近は、空気をきれいにするとともに加湿もできるという「加湿機能付き空気清浄機」が人気となっています。
当初は、空気清浄を補完する目的で加湿機能が搭載されましたが、現在は加湿の能力も格段にアップし、十分に加湿器としての役割も担えるようになっています。

また、この加湿機能付きの空気清浄機では、気化式、ハイブリット式が採用されており、加湿器病の心配もありません。空気清浄機能により、空気中のホコリ・チリ・カビ・ウィルス・花粉・ダニの死骸・雑菌・タバコの煙などを取り除き、不快な臭いを消す「脱臭効果」もあります。

加湿機能付き空気清浄機は、色々なメーカーのものが販売されていますが、加湿機用のタンクや集塵フィルターのメンテナンスが必要になります。なるべく、省エネタイプでメンテナンスが簡単なものがおすすめです。

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新生児と加湿器病

免疫力の低い新生児や高齢者が加湿器病にかかった場合は、重症化しやすいので、注意してください。
特に超音波式の加湿器を使用している場合は、思い切って安全なものに買い換えるようにしましょう。
現在は、ホームセンターやネットショップなどでも低価格なものが数多く出回っています。

しかし、気化式やスチーム式、ハイブリッド式の加湿器であっても、100パーセント安全というわけではありませんので、容器やフィルターなどは、定期的に清掃をして、加湿器病を防ぎましょう。

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