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健康診断を受けよう

健康診断は、健康な体を維持するための基本です
体の状態を知り、健康を維持して行くための道案内をしてくれます。
また、病気が隠れている場合の早期発見、早期治療に威力を発揮します。

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健康診断の種類

健康で生き生きとした毎日を過ごすために、定期的に健康診断を受けるようにしましょう。
健康診断の目的は、病気を早期発見したり、異常がある場合は早期治療をし、少しでも重病になる事を減らすことにあります。特に現代は、治療よりも予防が大切な時代とされています。

診断の結果を踏まえ、生活習慣を見直したり、体質を改善したり、体力づくりをするなど、病気にならないための予防をしっかりと行っていきましょう。

健康診断には、次のような種類があります。

●定期健康診断
労働安全衛生法で義務づけられている健康診断で、従業員の健康を確保するために、事業主は1年以内ごとに1回、健康診断を行わなければならない事になっています。

●特殊健康診断
危険物や特定の化学物質などを扱う作業に従事している労働者、粉じんや騒音など人体に影響を及ぼす環境下での作業に従事している労働者などが受ける事になっている健康診断です。

特殊健康診断は、重大な職業病の発生を未然に防ぐことが目的とされ、法定で義務づけられているものと、行政指導により実施を勧奨しているものとがあります。

●特定健康診査
特定健康診査(特定健診)は、「内臓脂肪型肥満」に関する健康診断で、メタボリックシンドロームにより引き起こされる生活習慣病の予防を目的としています。
厚生労働省が平成20年4月より実施を義務付けた健康診査で、健康保険に加入している40歳~74歳の人が対象となります。

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健康診断の項目

定期健康診断の項目は、地域や年齢により多少異なりますが、主に次のような検査が行われます。

●既往歴及び業務歴の調査(調査票に記入)
●身長測定
●体重測定
●視力検査
●聴力検査
●胸部エックス線検査
 (肺結核・肺がん・心臓肥大・大動脈硬化の早期発見)
●血圧測定
 (収縮期血圧と拡張期血圧の2つを測定)
●心電図検査
 (不整脈・狭心症・心筋梗塞などの早期発見)
●尿検査
 (尿糖・尿蛋白・ウロビリノーゲン・尿潜血)
●便潜血反応検査
 (大腸がんの早期発見)
●血液検査
 ・貧血検査(赤血球数・血色素量・ヘマトクリット)
 ・肝機能検査(GOT(AST)・GPT(ALT)・γ-GTP)
 ・血中脂質検査(総コレステロール・HDLコレステロール・中性脂肪)
 ・血糖値(糖尿病の早期発見)

健康診断前日の過ごし方

正確な検査を行うために、健康診断前日には、次のような事に留意して過ごしてください。

●前日の夕食は、午後9時頃までに済ませる
血糖値やコレステロール値は、空腹時に測定する事が基本になっています。食事後数時間は、血中の中性脂肪が上昇するため、正確なデータが得られないからです。

空腹時血糖とは、「前夜から10時間以上絶食し、朝食を摂る前に測定した血糖値」となっていますので、健康診断を受ける時間から逆算して10時間は何も食べないようにしましょう。むろん、当日の朝食も抜きにします。

●前日は、お酒やコーヒー、ジュース、スポーツ飲料を飲まない
お酒やコーヒー、果汁入りのジュース、カロリーを含んだスポーツ飲料などは、血液検査に影響を与えます。
前日の9時以降は飲まないようにしましょう。逆に水はなるべくこまめに摂取しておく事により、採尿時の尿の濃縮を防ぐ事ができます。

●十分な睡眠をとる
睡眠不足は、血圧測定や血液検査、尿検査に悪影響をおよぼします。前日の夜は十分な睡眠をとるようにしましょう。

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健康診断結果を生かすには?

健康診断を受けると、後日「健康診断結果報告書」が送付されて来ます。
中を開くまでは不安ですが、自分の健康状態を正確に把握し、今後の生活改善や健康管理に生かしていきましょう。

「健康診断結果報告書」には、各項目ごとに数字によるデータ及び、判定結果がアルファベットで記入されています。
各項目の判定区分は、主に次のように示されています。

 A:異常なし(異常は認められない)
 B:要観察(わずかに所見が認められるものの、日常生活に支障はない)
 C:要経過観察(ただちに治療を受ける必要はないが、医師の指導を受け経過を観察する必要あり)
 D:要精密検査又は再検査(早期に医療機関で精密検査又は再検査を行う必要あり)
 E:要治療(早期に医療機関で治療を受ける必要あり)
 F:要継続治療(主治医の指示のもとで継続治療を行う必要あり)

健康診断結果の生かし方のヒント

健康診断は、受けた後が非常に重要です。「健康診断結果報告書」を良くチェックし、診断結果を次のように生かしましょう。

●診断結果に異常がなかった場合
各項目ともA判定(異常なし)となった場合は、引き続き規則正しい生活を続けましょう。
ただし、ここ数年の各項目の数字はチェックしてください。数字が上昇傾向にあるものや、下降しているものは、注意が必要です。

そのまま放置すればB判定になる可能性もありますので、「異常がないから」といって安心せずに、日頃から健康管理には気を配るようにしましょう。

●要経過観察の場合
ただちに医療機関で治療を受ける必要はありませんが、医師などの指示のもとで診断結果に応じた適切な日常生活の指導を受け、経過を観察しましょう。

また、生活改善や食生活の見直し、体質改善などを積極的に行いましょう。できれば喫煙や飲酒の習慣はやめ、健康で規則正しい生活をおくりましょう。

●要精密検査又は再検査の場合
早期に医療機関を受診しましょう。健康診断で出た結果は絶対というわけではなく、異常値が出たからと言って必ずしも病気というわけではありません。
しかし、異常値が出た原因をつきとめる事により、早めに治療や改善をする事が可能になります。

「健康診断結果報告書」は大切に保管しておいてください。体に何らかの異常が出た場合に参考になるだけでなく、その後の健康状態の変化を知る手掛かりにもなります。

■ひとくちメモ
健康診断は、健康な体を維持するための基本と言えますね。

子供達は学校で、また会社員の方は職場で定期健康診断が義務づけられています。専業主婦の方や自営業の方、定年後の方は、市区町村が実施している健康診断を受診しましょう。 自治体によっては、健診費用の補助が受けられるところもありますので、各市区町村の窓口に問い合わせてみてください。

また、最近では、保険証も必要なく、ワンコイン(500円)で気軽に健康診断ができる「ワンコイン健康診断」というサービスが注目されています。
「ワンコイン健康診断」は、ケアプロ中野店というところで行っているもので、まだ一部の地域に限られているようですが、「血糖値」、「総コレステロール」、「中性脂肪」などの検査が可能で、10分以内に結果が出るそうです。


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