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結膜炎の原因と予防法

伝染性の結膜炎に注意!
結膜炎の多くは、抗菌薬や抗炎症性の点眼薬(目薬)で治癒します。
しかし、流行性角結膜炎やプール熱のように、ウィルスによる伝染性のものもあります。

[結膜炎とは?]
まぶたの裏面から白目の部分までを覆う粘膜を「結膜」と言いますが、この結膜が炎症を起こしたものを「結膜炎」と言います。
結膜は、粘液を分泌して目の表面にうるおいを与える働きがありますが、この部分が炎症を起こすと、白目が充血し、赤くなります。 他に目やにの増加、まぶたの腫れ、涙の増加などの症状も見られます。
結膜が炎症を起こす原因の大部分は、細菌やウィルスなどの外からの刺激によりますが、時には全身のウィルス感染が原因で起こす事もあります。
また、結膜炎には伝染するものとしないものとがあるので注意が必要です。

結膜炎の種類と原因

◆流行性角結膜炎
流行性角結膜炎はアデノウィルス第8型の感染によっておこり、「はやり目」の代表的なものです。
5~7日の潜伏期の後、目の充血とまぶたの腫れが見られます。普通、大人よりも結膜が未熟な乳幼児に症状が強く出ます。 目やにと涙も多く、ごろごろとした異物感や痛みも伴います。また、光をまぶしく感じ、視力が低下する事もあります。
角膜に点々とした小さい濁りができる事がありますが、これを「点状表層角膜炎」と言い、結膜炎にかかった大人の約半分に見られ、子供には見られません。
流行性角結膜炎は、非常に伝染力が強いので、早期の治療が必要です。

◆咽頭結膜熱(プール熱)
小、中学生の年齢層に多く見られるもので、アデノウィルス第3、7、11型などが原因で起こります。
結膜炎の症状は流行性角結膜炎と似ていますが、いくぶん軽症です。
しかし、咽頭炎をおこすため、のどが痛くなり、39度前後の発熱が数日続くため、全身がだるく、時に吐き気がしたり下痢をしたりします。
このような症状が1週間位続きますが、角膜に濁りが残る事はありません。
咽頭結膜熱(プール熱) のウイルスは数週間くらい便に出てきますので、おしりについたウイルスがプールにまき散らされる事があります。
そのため、夏期にプールを介して学校などで流行することがあります。

◆細菌性結膜炎
カタル性結膜炎とも呼ばれ、ブドウ球菌や大腸菌によって引き起こされる結膜炎です。
急性のものと慢性のものがあり、 1週間前後の潜伏期間の後、黄色いネバネバした膿が出るのが特徴です。
細菌性結膜炎の殆どは短期間で治りますので、治療も特に必要ありません。
しかし、症状が悪化したり、長引いたりする場合は、治療を施さないと視力が低下する恐れがあるので、注意が必要です。

◆急性出血性結膜炎(アポロ病)
出血性結膜炎(アポロ病)は、エンテロウイルス70型の感染により起こりますが、1969年に西アフリカに発生し、世界各地で大流行を起こしている結膜炎です。
約1日の潜伏期を置いて急激に発病し、結膜充血、めやに、涙と共に白目にまっ赤な出血がみられます。
多くは、1週間前後で治りますが、まれに結膜炎が治る頃に手足の神経麻痺が来ることがあります。

◆アレルギー性結膜炎
アレルゲンに対して過敏な人に起こる結膜炎で、目の充血や、かゆみ、涙の増加などの症状があります。
主なアレルゲンとして、花粉、化粧品、ハウスダスト、動物の毛、目薬などがあります。
アレルギー性結膜炎の場合は、原因となるアレルゲンを取り除く事により、治癒します。
なお、このアレルギー性結膜炎は、ウィルスが原因ではありませんので、周囲の人に移ることはありません。

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結膜炎の治療法

結膜炎の治療法には、次のようなものがあります。

●ウィルス性結膜炎の治療法
ウィルスや細菌が原因の結膜炎の場合は、対処療法と感染防止を行いながら、自然に治るのを待ちます。
感染防止には抗菌薬を使用し、炎症を抑えるものとして非ステロイド系の抗炎症薬を点眼します。
流行性角結膜炎で角膜炎を生じた場合には、ステロイド剤を追加して、使用します。
抗菌薬は、一般に多種類の細菌に有効な抗生物質を使用する場合が多く、通常2~3日から1週間程度で治ります。
また、咽頭結膜熱では点眼薬の他に、解熱剤や抗生物質が処方されることもあります。

●外科的処置
結膜炎で、まぶたの裏に白い偽膜ができた場合には、点眼麻酔を行った上でピンセットで除去するという外科的処置による治療法があります。

●洗眼、その他
アレルギー性結膜炎の場合などは、ステロイド点眼薬と併用して、アレルゲンを洗い流す人工涙液による洗眼が行われます。 また、症状により、抗アレルギー薬を内服します。
新生児涙嚢炎 (しんせいじるいのうえん)の場合は、 成長するにつれて自然に治ってきますが、なかなか治らない場合は、眼科医で、「ブジー」という金属の棒を通して治療する方法があります。

結膜炎の予防法

結膜炎を予防する方法として、次のようなものがあります。

結膜炎・予防のヒント

●手をよく洗う
細菌やウィルスが原因の感染性の強い結膜炎の場合は、石けんをつけて水道の流水で手をよく洗いましょう。
洗面器に入れた消毒液の場合は、消毒薬が効かない菌やウイルスで液が汚れている可能性がありますので、避けるようにします。

●患者の身の回りのものを消毒する
家族で結膜炎にかかっている人がいる場合、目を拭いたタオルなどは、1週間以上たってもウィルスがついている事があります。
他の家族に移さないよう、患者の身の回りのものは、煮沸消毒や塩素系の漂白剤などで、殺菌するようにしましょう。

●汚れた手で目をこすらない
手についたウィルスから結膜炎に感染する可能性が高くなります。特に周囲に結膜炎の人がいる場合は、要注意です。

●学校や職場を休む
流行性角結膜炎及び咽頭結膜熱は、学校保健法で学校伝染病に指定されています。
伝染性の結膜炎にかかった場合は、医師の許可が出るまで学校や職場を休むようにしましょう。

●入浴を控える
伝染性の結膜炎にかかった場合、医師の許可が出るまで入浴を控えるようにしましょう。
入浴ができるようになっても最後に入るようにし、残り湯は捨てるようにしましょう。

●プールに入る時はゴーグルをつける
咽頭結膜熱はプールで感染します。プールに入る時はゴーグルをつけ、出た後は必ず目を洗うようにしましょう。

●アレルゲンを避ける
アレルギー性結膜炎の場合は、原因となる物質(アレルゲン)を避けるようにしましょう。
花粉の季節にはメガネやマスクで花粉を防ぐようにし、ペットの毛やダニなどがアレルゲンの場合は、部屋の中をこまめに清掃したり、窓を開けて通気を良くするなどの対策を取りましょう。

●抵抗力を高める
日頃からウィルスに感染しないように抵抗力を高めておきましょう。また、感染しても抵抗力があると、早く治ります。 抵抗力を高めるには、バランスの良い食事や適度な運動、十分な睡眠などが必要です。

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■ひとくちメモ
結膜炎は、命にかかわるような病気ではありませんが、放っておくと視力に影響を与えるものもあります。
また、伝染性の結膜炎の場合は、家族間で移さないようにする工夫が大切です。
完全に治るまで、タオルや洗面具は別々のものを使用するようにし、寝具などもこまめに洗い、日光に干して完全に乾かすようにしましょう。

 


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