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ものもらいの治し方・予防法

ものもらい=めいぼ、めばち、めばちこ、めっぱ、めぼ、のんめ
ものもらいは、地方により色々な名前で呼ばれています。
ものもらいを治したり予防するためには、目の周囲を清潔しておく事が第一です。

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[ものもらいとは?]
「ものもらい」とは、目の周囲のまぶたが赤く腫れて、痛みやかゆみを伴う症状を指します。
この「ものもらい」という呼び方は「よその家から食べ物をもらうと治る」という言い伝えがもとになっていて、主に東日本を中心に使用されていますが、関西方面では「めばちこ」、北海道では「めっぱ」などと呼ばれています。

他にも地方により、「めいぼ」、「めばち」、「めっぱち」、「めこじき」、「めぼう」、「めぼ」、「のめ」、「のんめ」、「目イボ」、「おきゃくさん」、「おひめさま」「おひめさん」、「みいんでえ」、「おともだち」など、地域や方言により様々な呼び方があります。

ものもらいの種類

「ものもらい」には「麦粒腫(ばくりゅうしゅ)」と「霰粒腫(さんりゅうしゅ)」の2種類があり、原因や症状もそれぞれ異なります。

◆麦粒腫(ばくりゅうしゅ)
「麦粒腫」とは、まぶたの表面についている黄色ブドウ球菌などの細菌が、まぶたの分泌腺や毛穴に入り、感染 して化膿したものを言います。
症状は、主にまつ毛の根元あたりのまぶたの一部が赤くはれ、かゆみが生じます。徐々に痛みを伴うようになり、時には耳たぶの付け根のリンパ節まで腫れる事があります。

まぶたが赤く腫れる他、まばたきすると目が痛い、充血する、ゴロゴロするなどの症状を伴う事もあります。
麦粒腫は、化膿が進むと、腫れた部分から膿が出ることがありますが、膿が出てしまえば、症状は回復に向かっていきます。

◆霰粒腫(さんりゅうしゅ)
「霰粒腫」は細菌感染を伴わない無菌性の炎症で、まぶたの中にできるやや硬いできものを言います。
このできものは指でさわるとコリコリとしますが、痛みはありません。

まつ毛の生え際近くには、脂の成分を出す「マイボーム腺」というものがありますが、ここに脂肪が詰まったり、その周囲に慢性の炎症がおき、内部におかゆ状の分泌物がたまってふくらんできたものを「霰粒腫」と言っています。
しかし、細菌に感染してしまうとまぶたが赤く腫れ、痛みを伴うこともあり、麦粒腫と区別がつきにくくなることもあります。

霰粒腫はそのままの状態で放っておくと、まぶたの皮膚側や内側に破れて内容物が出たり、しこりが徐々に大きくなったりしますので早めに眼科を受診しましょう。

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ものもらいの原因

ものもらいができる原因には次のような事が考えられます。

◆まぶた周辺の不衛生
まぶたの周辺を清潔にしておかないと、黄色ブドウ球菌などの細菌に感染しやすくなり、ものもらいの原因になります。

◆目をこする
目に異物が入った時や、目が疲れた時などに目をこすると細菌に感染しやすくなります。細菌がまぶたの分泌腺や毛穴に入り込んで化膿すると、ものもらい(麦粒腫)になります。

◆免疫力の低下
風邪や糖尿病、自己免疫疾患などで免疫力が低下していると、ものもらいができやすくなります。

◆化粧品
まつげの内側まで化粧をすると、マイボーム腺の出口が化粧品で塞がれてしまい、ものもらいのできる原因になる事があります。

◆コンタクトレンズ
コンタクトレンズ装用により、目の中や目の周囲に細菌がつきやすくなり、ものもらいの原因になる事があります。

◆その他
季節や気候の変わり目、寝不足、多量の飲酒、体調不良、ホルモンバランスの乱れなどにより、ものもらいができる事があります。

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ものもらいの治し方

●目の周囲を清潔にする
軽いものもらいの場合は、患部を触らないようにし、目の周囲を清潔にしておけば、3~5日くらいで自然に治ります。

●まぶたを温める
マイボーム腺の出口が詰まってものもらいの症状が出ている場合、清潔なホットタオルなどで目の周囲を温めると、脂が柔らかくなって詰まりが取れ、ものもらいが改善します。

●外用薬を使用する
抗菌作用のある点眼薬(目薬)、眼軟膏などの外用薬を使用します。
軽症の場合はドラッグストアやネット通販で購入できる市販のものでも良いですが、腫れがひどかったり、なかなか治らない場合は眼科を受診して、抗生物質入りの点眼薬や眼軟膏などを出してもらいましょう。また、症状により内服薬を併用する事もあります。

「ものもらい」は、通常は薬により4~5日で治ります。

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●切開して膿を出す
患部が膿んで腫れや痛みがひどい場合は、眼科にて切開して膿を出します。
膿を出すと短期間で腫れがひいてきますので、その後1~2週間で元どおりに治癒します。

●手術を行う
霰粒腫の場合、かゆみや痛みはありませんが、異物感があって不快に感じたり、腫れがひどかったり、視力に影響が出る場合などは、手術で取り除くという方法もあります。

手術の場合、まぶたに局所麻酔の注射をしてから行うので、痛みはありません。
また、手術の時間も5分~30分くらいで済み、その後1週間くらいで軽快します。

ものもらいの予防法

繰り返し、ものもらいにならないようにするには、次のような点に気をつけ、予防しましょう。

●まぶたの周辺を清潔に保つ
まぶたの周辺、特にまつげの根元は雑菌がたまりやすいので、普段から丁寧に洗顔をしましょう。
また、汚れた手指やタオル、ハンカチなどで、目をこすらないようにしましょう。

●化粧品類に注意する
アイメイク関連の化粧品は、できるだけ使用しないか、刺激の少ないものにしましょう。
特にアイラインやマスカラ、アイシャドウなどは要注意です。

目の周囲のメイクを落とす時にはまつげの根元に蒸しタオルをあて、きれいに拭き取るようにしましょう。

●刺激の強い食品を避ける
刺激の強い食品(唐辛子、にんにくなど)や、エビやカニなどの甲殻類、ピーナッツ、アイスクリーム類などは炎症を起こしやすく、ものもらいの原因になったり、症状を悪化させることがあります。

特に、繰り返しものもらいの症状が出る場合は、このような食品類を避けるようにしましょう。

●コンタクトレンズの使用に注意する
コンタクトレンズを使用している場合は毎日のケアをしっかり行いましょう。
コンタクトレンズをつけたり、はずしたりする際には、手指をせっけんで丁寧に洗い、雑菌がつかないようにしましょう。また、保管する時にも清潔に管理しましょう。

ものもらいの腫れがひどい場合は軽快するまで、コンタクトレンズの使用を控えるようにする事も大切です。

●前髪に注意
前髪は目にかからないように注意しましょう。
目にかかると細菌感染しやすくなり、ものもらいの原因ともなります。

●目をこすらない
眠かったり、花粉症などでかゆっかたりした時に、目をこすると雑菌が入りやすくなり、ものもらいができやすくなります。
目をこすらずに、きれいな水で洗い流したり、目薬を差すなどの工夫をしましょう。

●体調管理をしっかりとする
ものもらいは、季節の変わり目や風邪などで体の抵抗力が弱っている時にできやすい傾向があります。また、疲労や睡眠不足も感染に対する抵抗力が落ちてものもらいができやすくなります。
普段から、体力を落とさないように体調管理をしっかりすることが、ものもらいの予防になります。

[ものもらいは人から人へうつる?]
ものもらいは感染症の一種なので、人から人へうつるのではないかと心配する方がいますが、ものもらいの原因はウィルスではなく誰の体にも住みついている雑菌か、または脂の塊です。

そのため、ものもらいになったからと言って家族や周囲の人にうつる事はありません。
麦粒腫、霰粒腫ともに他の人にうつることはないので、安心してください。

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■ひとくちメモ
「ものもらい」とはとてもユニークな呼び方ですが、日本各地ではさらに色々な名前で呼ばれているのですね。
「よその家に行って食べ物をもらうと治る」といった言い伝えから、「目乞食(めこじき)」などと呼ばれていた事もあるようですが、ひょっとして「ものもらい」ができた時の顔の表情によっても色々な呼び方が生まれたのかも知れません。

ものもらいは、命にかかわるような重大な病気ではありませんが、かゆみや痛みが出るとつらいものです。このものもらいの予防には、目の周りを清潔にしておく事が一番です。

 


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