赤ちゃんの夜泣き・疳の虫(かんのむし)対策
赤ちゃんの夜泣き・疳の虫は成長の一段階です
家族にとっては大変ですが、「夜泣き」も「疳の虫」も、成長するにつれ自然におさまってきます。
赤ちゃんの夜泣き・疳の虫
[夜泣きとは?]
「夜泣き」とは生後2~3ヶ月から1歳半ぐらいの赤ちゃんが、夜中に理由もなく大泣きをして泣き止まない現象を言います。
時には、言葉を理解するようになる3歳くらいまで続く事もあります。
泣き出す時間帯や期間は赤ちゃんによりそれぞれで、一度泣き出すとなかなか寝付いてくれないので、お父さんやお母さん、その他の家族にとっても悩みのタネになっています。
しかし、この「夜泣き」は、赤ちゃんにとって睡眠のリズムを作って行くひとつの過程なので、病気ではありません。
成長するにつれて、自然におさまってきます。
[疳の虫(かんのむし)とは?]
古来から日本では、「疳の虫が騒ぐ」という言い方があります。
これは体の中に虫がいる訳ではなく、子供がわけもなく泣き叫んだり、「キーキー」といった声を発したりする、ヒステリーのような状態になる事で、「黄昏泣き」とも言われています。
生後半年くらいの幼児に良くみられる現象で、夜泣き、興奮、奇声を発する、不機嫌、かんしゃくなどの症状を起こします。
現代医学においては「小児神経症」と呼ばれる事もありますが、脳の発達が不十分なところに次々と新しい刺激がやってくるため、うまく対応できず、情緒不安定になることが原因と言われています。
殆どは、成長するにつれ、自然に治ってきます。
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赤ちゃんの夜泣き・疳の虫の原因は?
赤ちゃんの夜泣きや疳の虫の原因としては次のような事が考えられます。
◆睡眠のリズムができていない
赤ちゃんは眠りたい時に寝て、起きたい時におきます。朝になると起きて、夜になると寝るという大人の睡眠リズムとは異なっています。
赤ちゃんは朝、昼、夜、関係なく、次のような時に泣きます。まずは一つずつチェックしてみてください。
・おしっこ、またはうんちをしておむつがぬれている。
・おなかがすいている。
・のどが渇いている。
・ふとんが重い。
・暑い、または寒い。
・部屋が明るすぎたり、騒音でうるさい。
◆怖い夢を見た
赤ちゃんは生後半年くらいして知能が発達してくると、昼間の色々な体験を脳に記憶するようになります。
それが刺激となり、不安になったり、怖い夢を見たりして夜泣きをする場合があります。
◆歯が生えるのでむずがゆい
歯が生える前後には、口の中がむずむずするせいか、一日中機嫌が悪かったり、夜泣きがひどくなる事があります。
これが原因の夜泣きは歯が生えればおさまってきます。
◆眠い
体調がどこも悪くないのに、眠くて夜泣きをすることがあります。
「眠ければ眠れば良いのに・・・」と大人は考えますが、赤ちゃんにとってはなぜ眠いのかわからず、そのモヤモヤとした感じを「夜泣き」という形で表現します。
◆親の精神的不安
親の精神的な不安は子供に伝わります。イライラして子供に当たったり、親の育児ノイローゼなどが原因で夜泣きや疳の虫の症状が現れることがあります。
◆脳と身体のアンバランス
自分がしたい事があるのに、身体がうまく動かなかったり、欲しい物があるのに、言葉が不十分でうまく訴えられなかったりすると不機嫌になったり、夜泣き、疳の虫の症状として現れることがあります。
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夜泣き・疳の虫の対策とその方法
子育てをする中で、「夜泣き」や「疳の虫」の症状が出ると、つらいのは大人のほうかもしれません。
赤ちゃんは夜眠れなくてもケロッとしていますが、大人には睡眠不足はこたえます。
しかし、これはほんの一時期のことなので、上手に対処して乗り切りましょう。
★夜泣き・疳の虫対策のヒント
夜泣き・疳の虫対策は次のような事をヒントにしてみてください。
●抱っこして安心させる
だっこして、背中をトントンとやさしくたたいたり、頭をなでてあげたりして安心させます。
●おんぶして、少し歩いてくる
思い切っておんぶして、外を少し歩いてくるのも一つの方法です。背中でゆらゆら揺れているうちにいつの間にか眠ってしまうという事があります。
●おしゃぶりをくわえさせる
これは即効性のある方法です。泣いている赤ちゃんの口におしゃぶりをくわえさせると、安心するのか、泣くのをやめいつの間にか寝入ってしまいます。
ただし、おしゃぶりを嫌がる赤ちゃんの場合は効き目はありません。
●子守唄を聞かせる
添い寝をして、小さめの声でゆっくりと子守唄を歌ってあげます。お母さんの声を聞いて安心して寝付く場合があります。
●寝る前におっぱいやミルクをあたえる
寝る前におなかいっぱいにしてあげると、すぐに寝付く場合があります。
泣き始めた時に、あたたかいお茶や白湯を飲ませるだけでも泣き止む場合があります。
●やさしい音色の音楽やオルゴールをきかせる
音の刺激により、泣いている赤ちゃんは、ハッと我に返り、一時泣きやめます。
その後、静かな音楽を聴いているうちに寝入ってしまう場合があります。
●昼間は十分に遊ばせる
晴れている日中はなるべく外で遊ばせるようにします。適度な疲れで赤ちゃんはぐっすり眠るようになります。
しかし、一度にあまり色々な体験をさせると興奮して夜泣きをしてしまう場合があるので、注意してください。
●寝る前は興奮させない
寝る前に興奮させると、なかなか寝付かれず、夜泣きをする場合があります。
なるべく、赤ちゃんを刺激しないようにしましょう。
●赤ちゃんを起こす
赤ちゃんが夜泣きをしている時というのは、ねぼけて泣いている場合が多いのです。
こんな時は思い切って部屋を明るくして赤ちゃんを起こしてしまいましょう。赤ちゃんが泣き止んだら、もう一度部屋を暗くして寝かし付けます。
●睡眠のリズムを作ってあげる
赤ちゃんは朝起きる時間や、夜眠る時間が定まっていないので、それが夜泣きのひとつの原因に考えられています。
なるべく夜は8時~9時に寝かせるようにし、朝は6時~7時半くらいに起こすようにしてみましょう。徐々に睡眠のリズムが整って行き、夜泣きもおさまってきます。
●部屋の明かりや騒音に注意する
赤ちゃんは「光」で昼や夜を認識するようになります。眠る時は豆電球などで部屋を薄暗くし、朝になったら窓のカーテンを開け、日光を入れるようにしましょう。
夜中に部屋を明るくし過ぎると、目が覚めてしまい、泣き出す赤ちゃんもいます。また、騒音も夜泣きの原因になるので、なるべく静かな部屋に寝かせてあげましょう。
●食事の時間、お風呂の時間を調整する
赤ちゃんに夜遅く離乳食などを与えると、おなかが張ったりして、夜泣きをする場合があります。
なるべく寝る時間の1時間前くらいには、食事をすませてあげるようにしましょう。
また、お風呂の時間もあまり夜遅くにすると、興奮してしまい夜泣きをする場合があります。
赤ちゃんの様子を見ながら、お風呂の時間を調整してあげましょう。
●その他
「疳の虫」が強い場合のひとつの改善法として、「小児はり療法」や、「漢方薬療法」などがあります。
夜泣きや疳の虫が強く、成長に影響を与えるような場合は専門医に相談してみましょう。
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■ひとくちメモ
泣くのは赤ちゃんの仕事・・・・赤ちゃんにとっては当たり前の事なのです。
夜泣きも赤ちゃんにとっては成長のひとつのしるしです。自然におさまってきますので、おおらかに見守ってあげましょう。
ただし、いつもと違った泣き方で、顔色が変わっていたり、熱がある場合はためらわず小児科を受診してください。
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