おむつかぶれ対策とおむつかぶれの治療法
おむつかぶれ対策には、まめなおむつ交換を!
赤ちゃんは、長時間おむつをつけているとおむつかぶれを起こしやすくなります。
まめにおむつ交換をすることと、おしりを清潔にしておくことが大切です。
おむつかぶれができる原因
おむつかぶれは、おむつをあてている部分が炎症を起こしてただれた状態になるもので、かゆみや痛みを伴います。悪化すると真っ赤にはれ上がり、ジクジクしてかさぶたがつくこともあります。
おむかぶれができる原因は、長時間おむつをしていることにより皮膚が蒸れて傷つきやすい状態になることです。そこへおしっこやウンチで皮膚が汚れると、おしっこの中のアンモニアやウンチの中の酵素、細菌などが皮膚を刺激して炎症を起こします。おしっこやウンチ以外でもおむつの繊維やゴム、洗剤などの刺激によってかぶれることもあります。
赤ちゃんの皮膚はまだまだ未熟で薄く、刺激に対する抵抗力も弱いため、かぶれやすいのです。特に水っぽいウンチを頻繁にする生まれたての頃が一番おむつかぶれになりやすく、月齢が上がっても、下痢の状態が続いた時などはおむつかぶれになりやすいので注意が必要です。
おむつかぶれと似た症状に「カンジダ性皮膚炎」がありますが、おむつかぶれの場合はおむつがあたる部分のみが炎症を起こし、皮膚のシワの奥は赤くならないのが特徴です。
カンジダ性皮膚炎の場合は、赤いブツブツとした湿疹ができますが、皮膚のシワの中まで湿疹ができ、炎症の周囲にうみを持った小さなブツブツができます。
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おむつかぶれ対策
おむつかぶれになった赤ちゃんは、おしりを拭こうとするだけでも痛がって泣きます。赤ちゃんのためにも、おむつかぶれは悪化する前に対策をとりましょう。
★おむつかぶれ対策・おむつかぶれを防ぐヒント
●おむつがえはこまめに行う
おむつかぶれは、長時間おむつをしていることが一番の原因であり、おしっこやウンチが皮膚についている時間が長いほど、かぶれもひどくなる傾向があります。
おしっこやウンチをしたらすぐにおむつがえを行うようにしましょう。特に新生児期は、水っぽいウンチが何度も出ることが多いのでおむつがえも頻繁に行う必要があります。
●おしりをシャワーや座浴できれいにする
ウンチをした時やすでにおむつかぶれになっている時は、シャワーや洗面器に入れたぬるま湯で座浴をしてあげましょう。
拭き取っただけでは汚れを完全に落とすことができませんが、ぬるま湯で洗い流すことにより、きれいに落とすことができます。水気を拭き取る時は、柔らかいガーゼやタオルなどで、そっと押さえるように拭き取ってください。
●皮膚を強くこすらない
汚れを落とすためにかぶれている部分を無理やりこすると、かぶれが悪化します。赤ちゃんの肌はデリケートなので、強くこすらないようにしましょう。
●肌を乾燥させる
おむつを交換する時は、おしりをきれいにした後すぐに新しいおむつをつけずに、しばらく乾燥させましょう。
おむつかぶれの予防になるほか、かぶれている場合は治りが早くなります。
●入浴時はおしりをせっけんできれいに洗う
1日1回の入浴時には、おしりを中心におむつがあたる部分を刺激の少ないせっけんをつけてきれいに洗いましょう。
おむつかぶれの予防には、清潔にしておくことが何よりも大切です。
●パウダーやオイルを使う
おむつかぶれ対策は、おしりをきれいにしておくだけでも改善しますが、市販のパウダーやオイルを使用して防ぐ方法もあります。
ただし、赤ちゃんによっては肌に合わない場合もありますので、様子を見ながら使用してください。
●おむつは刺激の少ないものを選ぶ
おむつには、布おむつと紙おむつがありますがそれぞれにメリットとデメリットがあります。
布おむつは、ウンチやおしっこをした場合に赤ちゃんがすぐにわかるため、泣いて教えてくれるという利点もありますが、赤ちゃんにより洗濯のきいた布が皮膚を刺激するというデメリットもあります。
また、紙おむつは刺激が少なく通気性の良いものも出回っていますが、おしっこをしても吸収されてしまうためつい長時間つけっぱなしになってしまうというデメリットもあります。
それぞれの赤ちゃんに適した、刺激の少ないものを選ぶようにしましょう。
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おむつかぶれの治療法
おむつかぶれがなかなか治らず、症状もひどい場合は小児科または皮膚科を受診しましょう。
病院では、症状が軽い場合は非ステロイド抗炎症外用剤が、重い場合は亜鉛華軟膏や弱めのステロイド外用軟膏が処方されます。
しかし、軟膏を塗っても4日以上治らない場合は、乳児カンジタ性皮膚炎も疑われるので、皮膚科にてカンジタ菌の検査が必要となります。
[乳児カンジタ性皮膚炎とは?]
おむつかぶれと似たような症状を起こす「乳児カンジタ性皮膚炎」はカンジタ菌というカビの一種が皮膚に感染して起こる皮膚炎です。
おむつかぶれと同じように赤いブツブツとした湿疹ができますが、皮膚のシワの中まで湿疹ができ、炎症の周囲にうみを持った小さなブツブツができます。
また湿疹の周囲から皮がむけていくという特徴があります。
カンジタ菌は、健康な人の皮膚や便に普段から見られるカビの一種で、通常は皮膚についても炎症を起こしません。
しかし、皮膚の抵抗力が弱い赤ちゃんが感染すると、おむつかぶれと似たような炎症を起こします。
※「乳児カンジタ性皮膚炎」は、ステロイド剤などのおむつかぶれの薬をつけると悪化するので注意が必要です。皮膚の抵抗力がますます落ちて真菌が増えてしまうからです。
カンジタ性皮膚炎の場合は、抗真菌剤の軟膏を使えば1~2週間できれいに治ります。しかし、一般にはおむつかぶれとカンジタ性皮膚炎の区別は難しいので、症状を悪化させないためにもきちんとした検査を受けましょう。
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■ひとくちメモ
おしりが真っ赤になった赤ちゃんは、かゆくても痛くてもただ泣いて訴えるしかありません。
まめにおむつを交換し、ウンチやおしっこの汚れをぬるま湯などできれいに落として、おむつかぶれを何とか防いであげましょう。
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