サラサラ血液とドロドロ血液
ドロドロ血液をサラサラ血液に改善しよう!
サラサラ血液は毛細血管の中をスムーズに流れる事ができます。
しかし、ドロドロ血液になると血流が滞り、さまざまな体の不調を引き起こします。
サラサラ血液、ドロドロ血液とは?
血液は人間の生命活動の源とも言えるものですが、体中の細胞に酸素や栄養を運んだり、老廃物を回収したり、傷んだ部分を修復したり、体に侵入した病原菌と戦ったりといった重要な役割を担っています。
健康で元気な生活をおくるためにはこの血液が体のすみずみまで、スムーズに流れている事が何よりも大切なのです。
最近、多方面で「血液サラサラ」、「血液ドロドロ」という表現が使われていますが、この「サラサラ」とか「ドロドロ」とは、血液の流れる状態を表している言葉です。
「サラサラ血液」とは、赤血球がつながっておらず、細い毛細血管の中をひとつひとつの赤血球が伸びたり縮んだり、自由に形を変えながら、文字通りサラサラと流れて行く事ができる血液の状態を言います。
一方、「ドロドロ血液」とは、赤血球の表面の膜に粘着力が生じ、いくつもの赤血球が数珠状につながってしまい、毛細血管の中をスムーズに流れる事ができない状態を指します。血液がドロドロになると人体にさまざまな症状を引き起こします。
[ドロドロ血液が引き起こす主な症状]
◆疲れやすくなったり、疲れがなかなかとれなくなる
◆肩こりや腰痛がひどくなる
◆肌荒れがひどくなる
◆足がむくむ
◆手足が冷える
◆生理痛がひどくなる
◆抜け毛が多くなる
◆めまいや立ちくらみをおこしやすくなる
◆集中力、思考力が低下する
◆目が充血したり、視力低下が起こる
[ドロドロ血液を放っておくと・・・・]
高血圧や高血糖、高脂血症などの生活習慣病を誘発し、その結果ますますドロドロの血液になり、病変が悪化するという悪循環に陥ります。
ドロドロ血液が引き起こす病気としては、動脈硬化、高血圧症、脳梗塞、脳出血、心筋梗塞、狭心症、糖尿病などがあります。
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ドロドロ血液の原因
ドロドロ血液になる原因としては、次のような事があげられます。
◆過食
過食は摂取エネルギーが消費エネルギーを上回るため肥満の原因になりますが、余ったエネルギーは中性脂肪となり、ドロドロ血液を作ってしまいます。
また、ケーキなどの甘い菓子は糖質が多いため、食べ過ぎると血糖値が上がり、血液をドロドロ状態にしてしまいます。
◆運動不足
普段から運動不足で体を動かさない生活をしていると、体は脂肪や糖分をため込んでしまうため、血液がドロドロになります。
また、血流も悪くなるため色々な病気の原因になってしまいます。
◆睡眠不足
睡眠中は心身の疲労が取り除かれ、体の傷んだ部分が修復されたり、新陳代謝が行われたりします。
十分な睡眠が取れないと、体のリズムが整えられず、血流も悪くなります。
◆ストレス
強いストレスを受けると、ホルモン分泌の影響でコレステロール値、血糖値、血圧が上昇します。
その結果、血液のドロドロ状態に拍車をかけます。
◆便秘
便秘になると便からのコレステロール排出が行われないので、血中コレステロール値の上昇につながり、ドロドロ血液の原因になります。
◆水分不足
体内の水分が不足すると、血液中の水分も不足し、ドロドロ血液の状態になります。
◆飲酒
適度の飲酒では血流が良くなりますが、飲み過ぎると血圧や血糖値の上昇、コレステロールや中性脂肪の増加など、ドロドロ血液を誘発します。
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ドロドロ血液からサラサラ血液へ
生活習慣病のリスクを減らし、重大な病気になるのを避けるためにも、ドロドロ血液を改善し、サラサラ血液にしましょう。
ドロドロ血液からサラサラ血液に改善する事は、毎日のちょっとした心がけで可能です。
★サラサラ血液になるためのヒント
●食べ過ぎない
余分な脂肪分や糖分を体内に蓄積して血液をドロドロにしないためにも、食べ過ぎないようにする事が大切です。
また、間食はできるだけ控えるようにしましょう。
●水分摂取
血液がサラサラの状態は水分も多く含まれ、血流がスムーズに行われている状態です。
また、水分が不足すると血液がドロドロの状態になりやすくなります。
特に運動や作業で大量に汗をかき、体内の水分が失われた時は血液もドロドロの状態になっていますので、水分補給が必要です。
また、入浴や就寝中にも発汗により、血液がドロドロになります。
入浴の前後や就寝前、朝起きた時など水を飲む習慣をつけておくと、サラサラ血液を保つ事ができます。
●ストレスを溜めない
ストレスは早めに発散するようにし、毎日をさわやかな気分で過ごすようにしましょう。
それによりドロドロ血液が改善するだけでなく、さまざまな生活習慣病の予防にもなります。
●毎日の入浴
38℃~41℃くらいのぬるめのお湯にゆっくり入る事により、心身の緊張がとれ、全身の血行が良くなります。
それにより、ドロドロ血液もサラサラ血液に改善してきます。
ただし、急激に暑いお湯に入るのは血栓ができやすくなったり、心筋梗塞や脳卒中の危険もありますので、注意しましょう。
●適度な運動
ウォーキングやスイミングなど、体に負担のかからない軽い運動を定期的に続ける事により、全身の血行が良くなりドロドロ血液もが改善してきます。
ただし、急激な運動や激しい運動は汗で水分が奪われ、血液がドロドロになりやすいので、水分補給を忘れずに行いましょう。
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[サラサラ血液にするために効果的な食品]
●香りの強い野菜類
玉ねぎ、にんにく、にら、長ネギなどの香りの強い野菜類に含まれる独特のにおい成分「アリシン」はドロドロ血液をサラサラ血液に変えるために有効です。
また、玉ねぎの辛味成分である「硫化プロピル」は、血液中のブドウ糖の代謝を促す働きがある他、黄色い成分「ケルセチン」は、コレステロールの血管への沈着を防いだり、動脈硬化を予防する働きがあります。玉ねぎは特にスライスしてからあまり時間をおかず、生で食べると効果があります。
●酸味の強い食べ物
梅干、ヨーグルト、かんきつ類、酢などに含まれる「クエン酸」は、疲労物質である乳酸を減らし、ドロドロ血液をサラサラ血液に改善してくれます。また、ヨーグルトなどに含まれる乳酸菌は、腸内でコレステロールを排出する働きがあります。
●ねばねば食材
ねばねば食品の代表格である納豆には「ナットウキナーゼ」という酵素が含まれていますが、このナットウキナーゼには強力な血栓溶解作用があり、ドロドロ血液を解消してくれます。
また、長芋、オクラ、モロヘイヤなどのねばねば食材には、コレステロールを減らす働きのある「ムチン」や「ペクチン」が豊富に含まれています。
●黒い食材
黒酢、黒ゴマ、黒豆、昆布、ひじきなどの黒い食材は血液をサラサラにする効果があります。
特に黒酢に含まれるメラノイジン(色素)には、「赤血球変形能改善作用」があるため、血液が毛細血管をスムーズに流れるのを助けます。
また、黒酢にはこの他に血清コレステロール低下作用、中性脂肪の改善、血糖値降下作用などがあります。
●青魚類
アジ、いわし、さば、さんま、ぶり、マグロ、かつおなどの青魚類には、不飽和脂肪酸であるEPA(イコサペンタエン酸)とDHA(ドコサヘキサエン酸)が豊富に含まれています。
この不飽和脂肪酸は、血液をサラサラにする他、動脈硬化を招く血中の悪玉コレステロールや中性脂肪を減らす働きがあります。
また、血栓の基になる血小板を凝集させ過ぎないようにしたり、血圧を下げる効果もあります。
●野菜類
ごぼう、レンコン、キャベツ、ブロッコリーなどの野菜類には食物繊維が豊富に含まれており、腸でコレステロールの吸収を抑えたり、便通を良くします。
また、水溶性食物繊維には余分な脂質、糖質、コレステロールを排出する働きがあり、ドロドロ血液からサラサラ血液に改善する効果があります。
●貝類
サザエ、ホタテ、トコブシなどの貝類には、アミノ酸の一種であるタウリンが多く含まれ、コレステロールを低下させる作用があるため、ドロドロ血液を解消するのに役立ちます。
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血液ドロドロ商法にご注意
最近ではテレビ番組などでも「血液ドロドロ」、「血液サラサラ」に関する特集が放送される事が多くなりました。
「血液をサラサラにして健康な生活をおくりたい」というのは、万人の願いですが、巷ではそれにつけこんだ「血液ドロドロ商法」というものが増えていますので、注意してください。
「血液ドロドロ商法」とは、「無料で血液の状態を診断します」というようなやり方で、目の前でドロドロの状態の画像を見せて不安を煽り、高価なもの(ブレスレッドなど)の購入を勧めるものです。
「血液ドロドロ」の状態は一般に赤血球が数珠状につながっていますが、これは水分補給をしていなかったり、採血する血液の量が多かったり、時間の経過により赤血球が凝集したりなどの条件下でもおこります。
そのため、血液がドロドロであるか、サラサラであるかの正確な判定は、設備の整った病院などで血液の成分検査と共に行う必要があります。
街頭で「血液ドロドロ、サラサラ」を無料で計測・・・・などどいうものの多くは高額商品を売りつけるための詐欺と考えて良いでしょう。
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■ひとくちメモ
ドロドロの血液からサラサラの血液にするには、毎日のちょっとした心がけと積み重ねが必要です。
食生活や運動、水分補給などですが、あまりに過敏になり過ぎると逆にストレスばかりが蓄積してしまいます。
時にはゆったりと心を落ち着け、目を閉じて「血液が体の隅々まで流れている・・・」とイメージするのもひとつの方法です。
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