不快な鼻づまりを何とかしたい
鼻づまりを改善するにはまず元になる疾病を改善!
鼻づまりになると呼吸がうまくできなくなり、とても苦しいものです。
手軽にできる鼻づまり改善法をためしてみましょう。
また、鼻づまりが長引く場合は、鼻の粘膜が炎症を起こしている可能性があります。
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鼻づまりのメカニズム
鼻づまりによって呼吸がしづらくなると本当につらいものですね。
どうして鼻づまりは起きるのでしょう。鼻づまりのメカニズムと原因を見てみましょう。
人間は鼻を使って呼吸していますが、外からほこりや冷たい空気が鼻に入ると、まず鼻毛や鼻の粘膜で除菌されます。
その後、鼻腔で湿度と温度が適切に調整され、肺に送られます。
しかし、鼻の粘膜の中にウィルスが侵入して増殖してしまうとどうなるでしょう?
私たちの身体は防衛反応として次のような事が行われますが、これが鼻づまりがおきるメカニズムなのです。
◆肥満細胞から化学伝達物質であるヒスタミンが過剰に分泌されます。
◆これに伴い、鼻粘膜の血管が広がり、ウィルスを排除するため、多くの血液を送ろうとします。
◆ウィルスのさらなる侵入を防ぐため、鼻粘膜が腫れ、鼻の空気の通りを悪くします。
◆ウィルスなどの異物を排除するため、鼻腺からの粘液の分泌量も増加してきます。
◆くしゃみを起こして異物を排除しようとします。
鼻づまりの原因
鼻づまりの原因としては次のような事が挙げられます。
◆鼻風邪
一般的な風邪ウィルスに感染すると、鼻水や、くしゃみ、鼻づまりが起きます。3~5日で回復してきますが、まれに急性鼻炎や急性副鼻腔炎に進んでしまうことがあるので、鼻づまりが長引く場合は注意が必要です。
◆慢性鼻炎
慢性的に鼻の粘膜に炎症があると、鼻の粘膜が腫れ、固く厚くなり、鼻づまりの他、ネバネバとした鼻汁が出ます。
◆慢性副鼻腔炎(蓄膿症)
鼻腔の炎症が長引いた場合、副鼻腔粘膜からの分泌液が副鼻腔に溜まります。そこに細菌感染が起こると炎症をますます悪化させ、膿となって流れ出ます。鼻づまりの他、黄色や黄緑色の鼻水が出たり、頭が重くなったり、疲れやすくなる、不眠などの症状が引き起こされます。
◆急性鼻炎・急性副鼻腔炎(急性の蓄膿症)
鼻づまりの他、黄色の鼻水、偏頭痛などの症状が出てきます。鼻水には鼻血が混じったり、目の周囲の痛みや歯の痛みまで出る場合もあります。このような症状が出たら早めに耳鼻科を受診しましょう。
◆アレルギー性鼻炎
花粉症の他、ハウスダスト、ダニ、カビ、犬や猫などの動物アレルギーなど、各アレルゲンに対して過敏に反応してしまい、鼻づまりがおきます。同時に鼻水や咳、目のかゆみ、腫れなどの症状が出る場合もあり、重症化すると喘息の発作などもおきやすくなります。
◆刺激による鼻づまり
物理的現象(寒さや暑さ、乾燥した空気など)や化学的刺激(薬物など)により、鼻づまりが起こる事があります。
◆鼻せつ
鼻の入り口の毛穴に細菌が感染し、腫れ物ができたものです。鼻づまりの他、膿が出たり鼻の入り口が痛くなり、熱をもって腫れます。
◆鼻たけ
風邪などの感染症に伴い、鼻の中にキノコ状のポリープが生じるもので、鼻の充血、鼻づまり、鼻水などの症状が出ます。このポリープは感染がおさまると同時に消失する場合といつまでも残る場合がありますが、癌の危険性はありません。
◆鼻の穴にできたガン
鼻づまりの他、出血や悪臭のある鼻汁が出ます。歯ぐきや頬の痛みが出るときもありますので、一刻も早く専門医を受診してください。
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鼻づまりの改善法
鼻づまりがひどくなると、不快なだけでなく、匂いがわからなくなったり、偏頭痛がおきたり、また集中力が低下したり、いびきの原因になったりします。
何よりもきれいな空気を肺に送る事ができなくなり、他の病気を引き起こす元にもなりかねません。
3~5日で回復するものなら良いのですが、長引く場合は耳鼻科を受診して適切な治療を受けるようにしましょう。
★鼻づまりの回復・改善のヒント
◆暖かいタオルをあてる
タオルを湯か電子レンジなどで温め、鼻の根元にしばらく当てるようにします。しばらくすると鼻の奥がむずむずとしてきますが、そうなったら鼻をかんで鼻汁を出します。軽い鼻づまりはこれで解消します。
◆指圧をする
小鼻の脇のくぼみから鼻筋に沿って、もむように鼻の根元まで根気よく指圧をします。徐々に鼻づまりが解消してきます。
◆熱めのお風呂に入る
少し熱めのお風呂に入って湯気を吸い込みます。しばらくすると鼻の奥がむずむずして鼻汁が出てきますので、ゆっくり鼻をかみます。
◆温かいお茶を飲む
お風呂と同じく、温かい蒸気を吸う事で鼻が温まり、鼻水が出やすくなります。また、リラックスして全身が温まるので鼻づまりの回復を早めます。
◆点鼻薬を使用する
頑固な鼻づまりは市販の点鼻薬を使用してみましょう。特に花粉症による鼻づまりの場合は効果があります。
ただし、大人用の点鼻薬は、子供には使わないようにしましょう。子供の鼻腔組織は大人と異なっているので、大人の点鼻薬を使用するとめまいや体温低下などの症状が現れる事があります。
また、過度な点鼻薬の使用は逆効果になる場合があるので注意しましょう。
◆上手な鼻のかみ方
鼻をかむ時は片方ずつかむのが効果的です。
片方の鼻の穴を指で横から押さえ、空いている片方の鼻の穴から鼻水を押し出すようにかみます。
両方一緒に強くかむと、耳のほうまで圧力がかかり、耳が痛くなったり、耳管狭窄のもとになる場合があります。
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■ひとくちメモ
人間は無意識に呼吸を行っていますが、この呼吸に関して「鼻」は重要な役割を果たしています。
鼻づまりによって、鼻の粘膜や鼻毛などが正常に作用しなくなると、不快なばかりでなく大変な事になります。
普段から鼻は清潔に保つようにしましょう。
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