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鼻血が出た!応急処置は?

鼻血の多くは応急処置で止血しますので心配ありません
鼻血の原因の8割~9割はキーゼルバッハ部位の損傷です。
いざという時に慌てないためにも、鼻血の応急処置の仕方を覚えておきましょう。

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鼻血の原因

鼻血の原因として、次のような事が考えられます。

◆キーゼルバッハ部位の損傷による鼻血
鼻の穴に小指を入れると、柔らかい部分が指に当たりますが、ここをキーゼルバッハ部位と言います。
この部分は非常に粘膜が薄く、動脈と静脈の両方が集まっているので血流量が豊富なため、ちょっとした刺激でも出血する事があります。

鼻をほじったり、鼻をかんだり、刺激の強い食べ物を食べる、のぼせる、興奮する、外部からの刺激を受けるなどが原因となります。

子供の場合、何のきっかけもなく急に鼻血が出るという「特発性鼻出血」のケースもあります。
全体の8割~9割がこのキーゼルバッハ部位の損傷による鼻血であり、大出血になる事はなく、心配のない鼻血です。

◆鼻咽腔粘膜の炎症による鼻血
鼻の奥のほうにある鼻咽腔粘膜が炎症が原因で鼻血が出る事があります。
高年齢層に多く、高血圧や動脈硬化などで血管が細くなったり、破れやすくなっている場合に動脈が損傷して出血します。

この場合の鼻血は鮮やかな赤色をしており、出血量も多めで、口からも出る場合があります。

◆鼻の異常による鼻血
慢性副鼻腔炎、鼻中隔湾曲、アレルギー性鼻炎などが原因で繰り返し鼻血が出る場合があります。

◆大気汚染の影響による鼻血
大気汚染により、鼻粘膜が損傷した場合に鼻血が出る事があります。

◆鼻腔ガンによる鼻血
鼻腔ガンが原因で鼻血が出る場合があります。
この場合、鼻をかんだ時に鼻水の中に血が混じる事があります。

◆全身的な病気による鼻血
鼻以外の全身的な病気が原因で鼻血が出る事があります。
高血圧や動脈硬化、白血病、血友病、血小板減少病、紫斑病、などの血液の病気、肝機能障害、糖尿病などが考えられます。

◆食べ物による鼻血
チョコレート、ピーナッツなどを大量摂取した時に鼻血が出る場合があります。

◆薬による鼻血
アスピリンなどの薬が原因で鼻血が出る場合があります。

◆空気の乾燥による鼻血
空気が乾燥すると、鼻粘膜も乾燥し、損傷しやすくなるため、鼻血の原因になります。

◆妊娠や月経異常による鼻血
女性の場合、妊娠や月経異常が原因で鼻血が出る場合があります。

◆放射線被曝による鼻血
高線量の放射線を一度に浴びた場合、被ばく直後か、または数時間~数日後に鼻血が出ることがあります。

これは「急性放射線症」と呼ばれるもので、血液細胞をつくる骨髄に障害が起き、血液を凝結させるはたらきのある血小板が減少するためと考えられています。

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鼻血の止め方・応急処置

鼻血が出た時、慌てないためにも応急処置の仕方を覚えておきましょう。

鼻血の止め方と応急処置のヒント

●指で押さえる
鼻血が出ているほうの鼻を指で軽く押さえます。
そして、横にならず正面または少し下方を向いた姿勢で座ります。

上を向くと鼻血がのどに入ってしまう事があるので注意してください。
血液がのどに流れて、気管から肺に入ると肺炎を起こす事があります。また、胃に入って気分が悪くなり吐く事もあります。

口の中に血液がたまってしまった場合は飲み込まずに吐き出すようにしてください。
通常の鼻血なら5~10分ほどで自然に止まってきます。
仰向けで寝たり、首のうしろをトントンたたいたりするのはやめましょう。

●鼻の付け根を冷やす
濡らしたタオルや氷などで鼻の付け根の部分を冷やします。
すると、鼻の中の毛細血管が収縮して鼻血が止まりやすくなります。

また、市販の点鼻薬(鼻づまりの時などに使う血管収縮作用のあるスプレー)をつけると、止血しやすくなります。

●鼻の穴に脱脂綿などをつめる
脱脂綿や柔らかめの布など、鼻につめるものがある場合は、鼻血が出ているほうの鼻の穴に詰めて安静にしていると、5~10分ほどで出血が止まってきます。

つめたものが血液で赤く塗れてしまった場合は何度か取り替えます。

止血後、20分くらいはつめたままにしておきましょう。慌てて脱脂綿を抜いてしまうと血の塊が一緒にはがれてしまい、再び出血してしまう事があります。

●粘膜を刺激しない
止血後、鼻の中にゼラチン状の血の塊ができますが、その塊を無理に取ると再出血のおそれがありますので、しばらくの間はそのままにしておきましょう。
また、強く鼻をかんだり鼻の中に指を入れて粘膜を刺激しないようにしましょう。

●耳鼻科を受診する
鼻血がなかなか止まらない時は耳鼻科にて診察を受けましょう。
止血剤の内服薬を使用して止血を行ったり、出血が多量の場合は点滴で止血を行ったりします。

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[動脈損傷による鼻血の場合]
高血圧や動脈硬化などが原因の鼻血は出血量も多く、口やのどのほうにまでまわり、吐いたりする事もあります。
この場合は上記の応急処置を施し、一刻も早く病院で治療を受けてください。

病院では、鼻の中にゴム風船を入れ、膨らませて止血を行ったり、破れた動脈を縫合するなどの処置を行って止血します。
普段から高血圧があり、薬を服用している方、また出血量は少なめでも長時間続いていて止まらない方は要注意です。

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■ひとくちメモ
鼻血は誰にでも経験がありますが、応急処置のポイントとして、出血している鼻の上から圧迫して押さえる、上を向かない、鼻の上を冷やすの3つを覚えておくと良いですね。

しかし、血圧が高めの方や何らかの血液疾患などがある場合は鼻血だからと軽く考えずに、病院で詳しい検査や治療を受けるようにしてください。


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