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頻尿の悩み・原因と対策は?

頻尿は予防、改善対策をとる事ができます。
頻尿の悩みはなかなか人に相談する事ができないため深刻です。
中高年、シニア世代に特に多いのは原因不明の過活動膀胱による頻尿です。

[頻尿とは?]

「頻尿」とは、尿を排出する回数が通常より増えた状態を言いますが、加齢に伴い増えてくる症状です。
目安としては、昼間に9回~10回以上、夜間に2回以上トイレに行くような状態であれば、「頻尿」と考えられます。
私たちの尿は、腎臓で作られた後、膀胱に溜められ、溜まった尿が300mlくらいになると膀胱内の圧力が高くなり、尿意を感じるしくみになっています。
しかし、頻尿の場合は100ml以下、あるいは50ml以下でも尿意を感じるようになり、一日に何度もトイレに行くようになってしまうのです。

頻尿の原因

頻尿の原因には次のようなものがあげられます。

尿の量が増える事による頻尿

◆水分の取りすぎ
水分を取りすぎた場合、排出量も増えるので、何度もトイレに行く事になります。
この場合の頻尿は病的なものではなく、水分を控えればおさまりますので、心配はいりません。

◆病気によるもの
「心不全」や「腎不全」などの病気が隠れている場合、夜間の尿量が増え、頻尿になる事があります。
同時に顔や手足にむくみがある場合はこのような病気の可能性がありますので、検査を受けましょう。
また、「糖尿病」の場合は、のどが渇いて水分を多く取りますので、その結果頻尿になる事があります。

◆加齢によるもの
高齢になると、腎臓の尿を濃縮する機能が衰えてきます。そのため、尿の量が増え、特に夜間頻尿の症状が出やすくなります。
抗利尿ホルモン分泌量の低下、膀胱容量の低下、薬剤による影響などが原因で夜間頻尿になる事もあります。

膀胱の異常による頻尿

◆過活動膀胱
「過活動膀胱」は膀胱の筋肉が勝手に収縮する事で、男性・女性ともに頻尿の原因のトップとしてあげられており、特に高齢になるほど増えています。
40歳以上人のうち12%、約800万人が過活動膀胱の症状で悩んでいると言われています。頻尿とともに尿意切迫感という症状が出ますので、いつどこにいてもトイレに行きたくなります。

過活動膀胱による頻尿は、老化、神経障害、脳梗塞、前立腺肥大症、ホルモンバランスの崩れなどが原因で起きますが、原因が特定できない「突発性過活動膀胱」が最も多いと言われています。

◆単純性膀胱炎
女性に多く見られる病気で、大腸菌などの細菌が尿道から膀胱内に侵入する事により起こります。
過労や睡眠不足、冷え、かぜ、便秘などが感染の誘因となります。

侵入した細菌が膀胱の内側の粘膜に炎症を起こすため、尿が少し溜まっただけでもトイレに行きたくなります。 頻尿以外に、排尿時の痛み、残尿感、血尿の症状を伴う事があります。

◆複雑性膀胱炎(慢性膀胱炎)
複雑性膀胱炎は、男女を問わず中高年に多く見られる膀胱炎ですが、これが原因の頻尿も増えています。
一度かかると何度か再発するという特徴があります。

◆前立腺肥大症
男性に多く、前立腺が炎症もしくは肥大する事でおこります。前立腺が肥大すると尿道が圧迫されてせまくなり、尿の勢いが悪くなって排尿に時間がかかったり、残尿感、回数増加などの症状が現れます。

◆間質性膀胱炎
間質性膀胱炎は、女性に多い病気で原因は不明です。膀胱粘膜の下にある間質という組織に点状の出血が起こり、尿が膀胱に少しでも溜まると、尿意が起こり、頻尿になります。痛みを伴ったり、出血することもあります。

◆膀胱腫瘍・膀胱結石
膀胱にできた腫瘍が膀胱壁の中に広がってきた場合、膀胱壁の伸展性が失われ、尿が少し溜まっただけでも尿意を感じるようになります。また、膀胱内に結石がある場合、膀胱の容量が減少しますので、結果的に頻尿になります。

その他の原因による頻尿

◆神経性頻尿
精神的な緊張が原因の頻尿で若い女性や子供に多く見られます。物事に集中したり緊張したりすると膀胱、尿道にある交感神経が刺激されてトイレに行く回数が増えます。
この場合、昼間は何度もトイレに行きますが、夜間はトイレに起きることはありません。

◆脳神経系の病気による頻尿
脳梗塞やパーキンソン病、脳出血、脳腫瘍などにより、脳神経が障害されると、頻尿になることがあります。
また、下垂体の病気で尿がたくさん出てしまう「尿崩症」という病気もあります。

◆骨盤底筋のゆるみによる頻尿
女性の場合、膀胱などの臓器を支える骨盤底筋がゆるんで、頻尿になる事があります。

◆妊娠による頻尿
妊娠している場合、子宮内の胎児の成長に伴い、膀胱が外側から圧迫されるので頻尿になる事があります。

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頻尿の予防と対策

病気による頻尿の予防、改善には、まずその病気を治療する事が先決ですが、最も多い膀胱炎による頻尿や過活動膀胱による頻尿の予防、対策は次のような事をヒントにしてください。

膀胱炎による頻尿の予防と対策

●薬物療法
膀胱炎の三大症状は頻尿と排尿痛、尿の濁りです。ただし、高齢者の場合は排尿痛などの症状が出ない場合もあるので注意が必要です。
尿検査によって診断がついた場合、治療にはニューキノロン系合成抗菌薬などが使われます。
膀胱炎の多くはこのような抗菌薬の服用によって3日以内に改善しますので、悩む前にまず病院で検査を受けてみましょう。

●トイレを我慢しない
トイレを我慢していると膀胱内の細菌が繁殖しやすくなります。尿意を感じたらすぐトイレに行くようにしましょう。

●水分を十分にとる
水分を十分にとる事により、尿量を増やし、細菌を洗い流す事ができます。水やお茶、牛乳などを多めにとりましょう。

●下半身を温める
下半身を温める事により血行を良くし、細菌の繁殖を防ぐ事ができます。入浴やカイロなどで温めるようにしましょう。

●過度のアルコールを避ける
過度のアルコールは膀胱の炎症を悪化させるので、飲み過ぎに注意しましょう。

●便秘を予防する
便秘になると膀胱の機能が低下し、膀胱炎にかかりやすくなります。普段から食事などに気を配り、便秘を予防しておきましょう。

過活動膀胱による頻尿の予防と対策

中高年、シニアの頻尿の原因として最も多い過活動膀胱による頻尿の予防と改善のための対策には次のようなものがあります。

●薬物療法
過活動膀胱による頻尿の治療薬として、「抗コリン剤」というものがあります。
この「抗コリン剤」には、膀胱の筋肉を収縮させるアセチルコリンの働きを抑える作用があり、頻尿の改善効果は6割以上と言われています。
過活動膀胱による頻尿に悩んでいる方は泌尿器科の専門医と相談してみましょう。

●余分な水分やカフェインを控えめにする
水分を多く取りすぎたり、カフェインを多く含むコーヒー、紅茶などの飲み物は利尿作用があり、尿意を催しやすいので控えめにしましょう。

●膀胱訓練を行う
トイレに行きたくなっても5分~10分くらい我慢をし、徐々に20分、30分と我慢する時間を長くして行きます。
そうしながら膀胱に溜められる尿の量を多くし、少しずつトイレの回数を減らして行きます。
ただし、過度の我慢は膀胱炎の原因になってしまいますので、禁物です。

●体を温める
体を温めて、膀胱や腎臓などの血行を良くする事が過活動膀胱による頻尿の予防と改善につながります。
入浴を毎日行い、腰のあたりにある膀胱や腎臓を良く温めます。また冬は腹巻きや使い捨てカイロなどで腹部~下腹部を冷やさないようにします。

●下半身の運動
骨盤の上にある膀胱や骨盤底筋をウォーキングやジョギングなどで鍛えます。
それにより、硬く過活動になっていた膀胱が伸縮性を取り戻し、十分な尿を溜められるようになります。

●寝る前の水分摂取は控えめにする
就寝前の水分はなるべく控えめにしましょう。

●肥満を解消する
肥満により、膀胱を支える骨盤底筋によけいな負担がかかっているため、肥満を解消することが頻尿の改善につながります。

●便秘に注意する
便秘により、膀胱の機能が低下します。普段から便秘を予防しておきましょう。

●ショウガ湯を飲む
ショウガに含まれるジンゲロールは、膀胱の血流を促し、冷えからくる過活動膀胱の症状を和らげます。

●刺激物を避ける
唐辛子やコショウなどの刺激物は頻尿を悪化させる事がありますので、避けるようにしましょう。

神経性頻尿の予防と対策

神経性頻尿は膀胱に異常がなく、尿意を気にし過ぎる事が原因なので、排尿回数に無関心になることが予防と改善の対策になります。

また、膀胱の過敏性を和らげる薬(パップフォー、ポラキス、ブラダロンなど)の服用により、改善する事もありますので、医師と相談してみましょう。

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■ひとくちメモ
尿の排出は人間の生命活動にとってとても重要な事です。
しかし、頻尿の悩みはなかなか人に言えず、病院に行くのもおっくうになり、悪化してしまう事もあります。
特に中高年、シニア世代にとってはこの悩みを抱えている人がとても多いのです。
思い切って同じ年代の人に相談してみるのもひとつの解決策になるかもしれません。

 


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