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赤ちゃん熱を出した時の原因と対処法

赤ちゃんが熱を出した時は慌てず、他の症状の確認を。
赤ちゃんの発熱は体の防衛反応として現れます。
病原菌などの外敵と戦うために熱を出しているので、多くは一週間くらいで回復します。

[赤ちゃんの発熱とは?]
「熱」とは、一種の身体の防衛反応です。
細菌やウイルスといった外敵が体内に入り込んだ時に、免疫系が働き、身体を熱くして病原菌をやっつけようとして熱が出るのです。

乳幼児の場合、一般に37.5℃以上を発熱、38.5℃以上を高熱と言っていますが、これは赤ちゃんにより、個人差があるので、日頃から体温を測っておく事が大切です。
また、37.0℃から37.8℃くらいを微熱と言っていますが、平熱よりやや高めであれば発熱と考えて良いでしょう。

赤ちゃんが熱を出す原因

赤ちゃんが熱を出すととても心配になりますが、どんな時に熱が出るかをあらかじめ知っておく事により、落ち着いて対応する事ができます。
赤ちゃんの発熱の原因としては主に次のような事が考えられます。

◆体温調節機能の未発達
一般に赤ちゃんは大人よりも体温が高めですが、体温調節機能がまだまだ未発達のため、外気の影響を受けやすく、蒸し暑い夏など、体温をうまく外に逃がす事ができずに身体に熱がこもった「うつ熱」状態になる事があります。
また、冬場でも着せ過ぎや暖房により、うつ熱状態になり、熱が高くなる事があります。

◆突発性発疹
生後初めての発熱で最も多いのがこの突発性発疹による発熱です。
ウィルスが原因ですが、月齢4ヶ月以降の赤ちゃんに多く見られ、38度以上の高熱が3~4日続きます。
熱が下がる頃に顔やおなかを中心に、赤く小さな発疹がポツポツと現れます。この発疹は2~3日で自然に消えて跡は残りませんが、まれに熱性けいれんを起こす事があるので、症状がおさまったら念のため病院を受診しておきましょう。

◆かぜ症候群
生後6ヶ月以降の赤ちゃに多く見られるのが、風邪による発熱です。
風邪のウィルスは200種類ほどあると言われ、感染すると熱の他、せき、鼻水、鼻づまりなど、さまざまな症状が現れます。

◆インフルエンザ
インフルエンザウイルスが原因で、急な高熱と風邪に似た症状が強く出ます。
抵抗力の弱い赤ちゃんがインフルエンザウィルスに感染すると、重症化し、肺炎や脳症などの合併症を起こす事があるので、注意が必要です。

◆流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)
ウイルスにより、耳の下にある耳下腺が腫れて、痛みとともに発熱します。
腫れは1週間くらいで引いてきますが、まれに髄膜炎や髄膜脳炎を併発することもあるので、注意が必要です。

◆急性中耳炎
風邪のウィルスが、のどから耳管を通って中耳に炎症を起こし、発熱の他、鼻水や耳だれが出ます。
風邪がいつまでも治らなかったり、赤ちゃんが、耳に手をやって泣く時は急性中耳炎の可能性があります。

◆髄膜炎
風邪や流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)、中耳炎などの感染症にかかった時に、細菌やウイルスが脊髄を包んでいる膜(髄膜)まで侵入した場合に起こります。
発熱、嘔吐、寒気、頭痛などの症状が出ますが、時にはひきつけを起こしたり意識が低下する事があります。
また、まれに後遺症が残る場合がありますので、赤ちゃんの様子を良く観察し、早期発見する事が大切です。

◆尿路感染症(腎盂腎炎)
尿路(おしっこの通り道)に何らかの原因で細菌が侵入し、炎症を起こしたものです。
風邪のような咳や鼻水の症状はなく、急に38度以上の高熱が出て、嘔吐や下痢を伴う事もあります。
尿路感染症(腎盂腎炎)にかかると、おしっこの回数が増えたり、おしっこをする時に痛がったりします。

◆ヘルパンギーナ
夏かぜの一種ですが、まれに冬に見られる事もあります。原因はコクサッキーウイルスの感染で、急に高熱が出る他、のどの奥に水泡ができます。
のどが痛むので、飲み物や食べ物をいやがることもあります。症状は一週間ほどでおさまり、合併症は殆どありません。

◆川崎病(急性熱性皮膚粘膜リンパ節症候群)
原因は不明ですが、全身の血管に炎症が起こり、心臓の冠動脈に動脈瘤が残る病気です。
4歳以下、特に1歳前後の子どもが急に39℃以上の高熱を出し、4日以上続いたり、 首のリンパ節が腫れる、唇が真っ赤になって舌にプツプツができる、全身に赤い発疹が出る、手足がパンパンに腫れるなどの症状が出た場合はこの病気の可能性があります。

病院に行く目安・見分け方

赤ちゃんが発熱した場合は、まず落ち着いて熱の他の症状がないかどうか、チェックしてください。
また、病院に連れて行ったらよいかどうか、急いで救急病院に連れて行ったほうが良いかどうか迷ったら、次のような事を目安にしてみてください。

赤ちゃんの観察ポイント
・食欲やきげんはどうか
・咳や嘔吐など他の症状がないか
・顔や身体に発疹がないか
・おしっこや便は通常どうりかどうか

自宅で様子を見る程度の発熱
・多少熱っぽいが、きげんが良い。
・食欲があり、ぐっすり眠る。
・水分がきちんととれている。
・おでこや脇の下を冷やすと、気持ちよさそうに眠る。

診察時間の間に受診
・熱が上がっているが、水分補給はできている。
・赤ちゃんの脇の下や、おでこを冷やすと、眠る。
・熱はあるがきげんが良い。
・食欲があまりない。
・おしっこの量が少ない。
・熱が3日以上、下がらない。
・一度下がった熱が再び上がって来た。

診察外でも今すぐ受診
・熱が高くぐったりしている。
・水分も母乳やミルクも飲まない。
・咳・下痢・嘔吐・発疹などの症状を伴う。
・生後1カ月までの赤ちゃんが発熱した場合
・39℃以上の高熱になった場合
・熱はあまり高くはないが、血便が出た。

大至急、救急車を呼ぶべき状態
・赤ちゃんの意識がない。呼びかけても反応がない。
・水分も受け付けずぐったりしてきた。
・ひきつけを起こしている。
・立て続けに何度も吐く。
・呼吸が苦しそうで、顔色が青ざめてきた。
・激しい下痢があり、おしっこが出ない。
・41℃以上の高熱になった場合。
・熱性けいれんが5分以上続いている。

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赤ちゃんの発熱・自宅でできる対処法

熱は病気を治そうとする身体の防御反応です。解熱剤などを使用して強引に熱を下げてしまうと、身体に侵入した病原菌にとっては、好都合となり、かえって症状を悪化させてしまう事があります。
赤ちゃんが熱を出した場合、自宅でできる対処法としては、体力を落とさず、熱のある間を快適に過ごせるよう気を配ってあげる事が基本になります。
具体的な対処法としては、次のようなものがあります。

●温度調節
体温調節機能が未成熟なために熱が出た場合は、暖房の温度を少し下げたり、着ているものを1枚脱がしたりして、様子を見てからもう一度熱を測ってみましょう。
この場合の発熱は病気ではありませんので、心配いりません。

●安静と水分補給
発熱時には、まず、安静と水分補給を心がけてください。
体から熱が奪われ、脱水症状になりがちです。飲み物は湯冷ましや麦茶、イオン飲料などが良いでしょう。

●入浴
お風呂は体力を消耗しますので、なるべく短時間に、体の汗を流す程度にしておきます。
高熱の場合は体を拭くだけにしておきます。

●ひきつけが起きた時は
体を横に向けて、吐いたものがのどに詰まらないようにします。
ひきつけは、5分間に1回だけならあまり心配はいりませんが、一両日中に医師の診察を受けておきましょう。

●時間を決めて熱を測っておく
最低、朝・昼・晩の3回は時間を決めて熱を測り、メモしておきましょう。
症状が悪化しているのか、回復しているのかを見極める目安にもなり、また病院で受診の際、医師に症状の経過を伝えやすくなります。

●熱があり、寒そうな時は
熱があり、体は熱いのに手足が冷たくガタガタしている時は、これからまだ熱が上がろうとしている状態です。
室温を少し上げたり、布団をもう1枚かけたり、足元に湯たんぽを入れたりして暖かくしてあげてください。
この状態の時は解熱剤を使用しても効果はありませんので、控えてください。

●熱があり、暑がっている時は
熱があり、手足も温かく、本人も暑がっている時は熱が上がりきった状態です。
少し薄着にして、楽に過ごせるようにしましょう。また、たくさんの汗をかきますので、下着をこまめに取替え、体が冷えないようにしてください。

●食事は栄養と消化を考える
熱があると、体力も消耗します。食事はなるべく、栄養のある消化の良い物を食べさせてあげましょう。

●換気・湿度調整
時々、窓を開けたりして部屋の換気に気をつけ、湿度は60~65%程度に保つよう工夫しましょう。
加湿器がない場合は、湯を沸かしたり、濡れたバスタオルをかけておくだけでも違います。

発熱時の薬の飲ませ方

●シロップの場合
赤ちゃん用のシロップは果物の味などがついていて飲みやすくなっています。
しかし、普通に口に入れても吐き出してしまう場合があるので、口の中までスプーンを入れて飲ませるか、むせないように注意しながらスポイトなどを使用して飲ませましょう。

●粉薬の場合
粉薬の場合は湯冷ましで溶かして、哺乳ビンなどに入れて飲ませると、いやがらずに飲みます。

●座薬の場合
座薬のとがっているほうの先にオリーブオイルなどの食用油を少しつけて、肛門に入れます。
入れた後、中で薬が溶け始めるまで、しばらくおしりを押さえておきます。

夜中に熱が出た時の対処法

熱の他に大きな症状がなく、食欲もあり、水分もとれている、きげんが良い状態なら慌てずに、朝まで様子をみましょう。
熱の他に嘔吐や下痢でぐったりしていたり、おしっこが出ない、水分がとれないなどの状態の時は、脱水症状を起こしている可能性があります。
かかりつけの病院か、救急病院に電話連絡の上、受診してください。
また、夜間、休日の救急外来は、必ずしも専門の小児科医が当直や当番医を担当しているとは限りませんので、翌日には、もう一度かかりつけの小児科医を受診しておきましょう。

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■ひとくちメモ
赤ちゃんは生まれたばかりは、お母さんからの免疫を受け継いでいるので、めったに発熱しません。
しかし、生後6ヶ月くらいから、免疫も薄れ、色々な感染症にかかりやすくなります。赤ちゃんはそれをひとつひとつ乗り越えながら免疫を自分の体で作れるようになって行きます。
しかし、中には重大な病気が隠れている場合もあるので、熱を出している時は、他の症状を見逃さないようにしましょう。

 


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