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尿酸値を下げて痛風を予防しよう

高尿酸血症は放置しない事が大切です。
血液の中の尿酸値が高い状態を、高尿酸血症と言います。
これを放置しておくと、痛風発作や腎臓障害、尿路結石、動脈硬化などを引き起こします。

尿酸と尿酸値とは?

尿酸とは、体内の細胞の老廃物で、毎日尿の中に酸として排泄されているものです。
人間の体は常に新陳代謝が行われ、日々新しい細胞に入れ替わっていますが、古い細胞から新しい細胞に入れ替わる際に核酸が分解されて、プリン体という物質に変わります。さらにこのプリン体が分解されて産生されるのが尿酸です。

この尿酸の約70%は、腎臓から尿とともに外に排泄されます。
また、尿酸は血液中にも溶け込みますが、この血液中の尿酸の濃度を「尿酸値」と言っています。
尿酸値の基準値は、「 4.0~7.0mg/dl位」が正常とされており、正常平均値は男性が5.5mg/dl、女性が4.5mg/dlくらいです。
また、男性女性ともに尿酸値が7.0mg/dl以上の場合、異常とされ「高尿酸血症」と呼ばれます。

逆に極端に尿酸値が低い場合があり、これを「低尿酸血症」と言っています。
低尿酸血症と診断される基準値は2.0mg/dl以下ですが、腎臓で尿酸をどんどん排泄してしまう「腎性低尿酸血症」では、急性腎不全や尿路結石を発症しやすいリスクがあるため、注意が必要です。

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尿酸値が高くなる原因

尿酸値が高くなる原因として、次のようなことが考えられています。

●ビールやお酒の飲みすぎ
ビールには特に多くのプリン体が含まれているため、肝臓で分解される際により多くのプリン体が産生され、尿酸値が上がります。
ビール以外のアルコール類の摂取でも、尿酸値は高くなる傾向があります。

●プリン体(動植物の細胞核になる成分)の過剰摂取
魚介類や内臓・干物などの高プリン体食品の過剰摂取により、尿酸値が上がりやすくなります。

●過食・美食
過食や美食は、尿酸の原料を過剰摂取することになるため、尿酸値が高くなる原因になります。

●肥満
内臓脂肪が蓄積されると、尿酸の産生が促進されるとともに尿酸の排泄も抑制されるため、尿酸値が高くなります。

●過度の運動や筋肉疲労
過度の運動は筋肉中に疲労物質である乳酸と尿酸が増え、乳酸は尿酸の排出を滞らせるため、尿酸値が高くなります。

●継続的なストレス
尿酸は、ストレスにより体内に多く作られる傾向があり、ストレスホルモンの影響で尿酸の排泄が抑制されるため、尿酸値が上がりやすくなります。

●水分の不足
水分が不足すると体液が濃くなって尿酸値が上がりますが、腎臓から尿と一緒に排泄される量も減るので、結果としてさらに尿酸値が高くなります。

●体質によるもの
生活習慣に何の問題がなくても、体質により尿酸値が高い人もいます。
体質的に体内で生成されるプリン体の量が多い場合や、尿から排泄されるプリン体の量が少ない場合などがあります。

●その他
その他の尿酸値が高くなる原因として、遺伝による場合や、腎炎や高血圧・糖尿病などの腎臓の働きが落ちる疾病により尿酸値が高くなる場合があります。
また、薬(利尿薬など)の副作用で尿酸値が上がる場合もあります。

高尿酸血症の放置と痛風発作

高尿酸血症は、それ自体は何の症状も起こしませんが、そのまま放置して数年経過すると、痛風発作を起こしやすくなります。
尿酸は、7.0mg/dlまでが血液に溶ける限度とされ、それ以上になると結晶化するからです。

結晶化した尿酸は、「尿酸塩」という細かなガラスの破片のような状態となり、主に足の親指の付け根や手指の関節などに沈着して炎症を起こします。そしてある日突然、関節に激しい痛みが生じます。
それが痛風発作(急性関節炎)と言われるものです。

痛風の発作を起こす部位は、左右どちらかの足の親指の付け根が多いですが、肘や膝、手指などに起こる場合もあります。
この通風発作は通常1~2週間程度でおさまりますが、きちんと治療をしないで尿酸値が高いままにしておくとまた再発します。
さらに進行すると腎臓障害や尿路結石、動脈硬化による心臓病や脳血管障害を起こす事があります。

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尿酸値を下げて痛風を予防しよう

健康診断の血液検査などで、尿酸値の上昇が見られたら、放置しないで早めに対処しましょう。
痛風発作は、「急性関節炎」というように、ある日突然起こる可能性があるからです。

高尿酸血症の方は、尿酸値を7.0mg/dl以下に保つ事を目標に、食生活の改善や適度な運動などで生活習慣を改善し、必要に応じ薬を使用して尿酸値をコントロールして行く事が大切です。
高尿酸血症が必ずしも痛風発作を起こすわけではありませんが、起こさないからと言って放置しておくと腎臓障害や尿路結石、動脈硬化など、命にかかわる病気を引き起こすこともあります。

尿酸値を下げるヒント

尿酸値を下げて痛風発作を予防するためには、次のような事をヒントにしてください。

●食事で尿酸値を下げる
食生活で尿酸値を下げるには、まず高尿酸血症のもとになる「プリン体」を多く含む食品類の過剰摂取に注意する事が大切です。
プリン体を多く含む食品には次のようなものがあります。

 ・白子
 ・レバー
 ・いくら
 ・たらこ
 ・しらす
 ・かつぶし
 ・牛肉ヒレ
 ・豚ロース
 ・サンマ
 ・イワシ
 ・アジ
 ・クルマエビ
 ・カツオ
 ・煮干

上記のような食材は栄養豊富で良質なカルシウムも含んでおり、全てを避ける必要はありませんが、過剰な摂取を避け、野菜類や海藻類を多めに摂るようにしましょう。
また、尿を酸性からアルカリ性に傾けるような食品を多く摂ることにより、尿酸値を下げることができます。

ひじき、こんぶ、わかめなどの海藻類や、ほうれん草、ごぼう、さといも、きゃべつ、大根、にんじんなどの野菜類が有効です。

●アルコール飲料を控えめにする
プリン体を多く含むアルコール飲料の筆頭にあげられるのが、ビールです。
また、おつまみとして上記にあげたような食材を一緒に摂取すると、さらに尿酸値が高くなる危険性があります。
尿酸値の高い方は、ビールやその他のアルコール類は控えめにしましょう。

●肥満を防ぐ
肥満の方に高尿酸血症になりやすい傾向が見られます。
美食や過食を避け、肥満を防ぐ事が高尿酸値の改善に役立ちます。

●水分を多めに摂取する
水分を多めに摂り、尿をたくさん出すようにすると、尿酸の排出も多くなり尿酸値を下げることができます。
できれば高尿酸血症の方は、1日2リットル以上の水分を摂るようにしましょう。

●適度な運動をする
有酸素運動などの適度の運動を毎日続ける事により、尿酸値を下げることができます。ウォーキングやジョギングなどがおすすめですが、汗をかいたら水分補給を忘れないでください。
また、激しい運動はかえって尿酸値を上げてしまいますので、注意してください。

●サプリメントを利用する
尿酸値を下げると言われているサプリメントには、シャンピニオンエキスがあります。
シャンピニオンエキスは天然のマッシュルームから抽出されたもので、尿酸値の生成を抑制する他、腸の働きを良くして血液をきれいにする働きがあるとされています。

パイナップルなどに含まれるブロメラインという酵素は痛風の炎症を抑える働きがあるとされ、フラボノイドの一種であるケルセチンは尿酸の生成を抑える他、消炎効果があるとされています。

また、最近話題になっているもので、カツオやマグロなどの回遊魚からとれるアンセリンというものも、尿酸の生成を抑制し排泄を促すサプリメントとして、市販されています。 他に、ビタミンCやカリウム、葉酸などのサプリメントも尿酸値を下げるのに役立ちます。

ビタミンCは、関節などに蓄積された尿酸を腎臓に運んで尿への排泄を促す働きがあります。カリウムは腎臓での尿酸のろ過を促し、葉酸は尿酸の生成を抑える働きがあるとされています。

「アメリカンチェリー」という名でおなじみのタルトチェリーには、、カリウムやビタミンC、ケルセチンの他、ポリフェノールの一種であるアントシアニンも含まれており、尿酸値を下げて生活習慣病を予防するサプリメントとして注目されています。

●薬で尿酸値を下げる
尿酸値を下げる薬としては、次のようなものがあります。
 ・アロプリノール(商品名:ザイロリック、アロシト-ルなど)
 ・ベンズブロマロン(商品名:ユリノ-ムなど)
 ・プロベネシド(商品名:ベネシット錠など)

この他に、尿中の尿酸を溶けやすくして尿路結石を予防するものに、「ウラリット」があります。
薬で尿酸値を下げるには、医師の指示を守り、定期的に検査をしながら尿酸値をコントロールするようにしてください。


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病院で検査するのはちょっと不安・・・という方は、家にいながら郵送で検診ができます。



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■ひとくちメモ
「痛風」は、その名の通り、風が吹いただけでも痛むというほど猛烈な痛みに襲われます。
この痛風は以前は「ぜいたく病」とも言われ、美食や過食の多い人、ビールを多く飲む人、肥満ぎみの人、そして特に中高年以降の男性に多く見られましたが、現代は必ずしもそうではありません。
食生活の変化にもよりますが、若い人や女性にも見られるようになっています。
痛風を予防するには、健康診断などで、血液の中の尿酸値を知っておく事が大切です。

 


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