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顔のシワ・予防と対策、治療法

顔のシワは「年齢だから・・・」とあきらめずに対策を!
顔のシワを防ぐにはまず、シワのできる原因を知ることが大切です。
次に自分でできる予防法と対策を実践してみましょう。

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顔にシワができる原因

顔にシワができるとどうしても老けて見られます。
いつまでもはつらつと若々しくいるためにも、何とか顔のシワを防ぎたいですね。
予防と対策の前に、まず、どうして顔にシワができてしまうのか、その原因をさぐってみましょう。

◆顔の筋肉の衰え
人は加齢に伴い、顔の筋肉が衰えてきます。その結果、顔全体が下がってきて「たるみ」となりますが、この時、顔の筋肉と一緒に皮膚も下がって来て、ヒダになった部分がシワになるのです。

若い頃には、シワができてもまた元に戻りますが、筋肉が衰えてくると元に戻る力が弱くなり、徐々にシワが深く刻まれるようになってきます。

◆肌の老化
肌は外側の「表皮」と内側の「真皮」でできていますが、真皮にはコラーゲン、エラスチンというたくさんの繊維が張られていて、水分や栄養を含んで膨らむことで表皮を支えています。

加齢により、この繊維部分が細くなり、その間を埋めるヒアルロン酸や水分、栄養なども不足してきます。その結果、肌が弾力を失ってしまい、シワやたるみになります。 皮膚は20歳で完成期を迎え、成長がストップします。そのため、20代後半から肌の老化が始まるとされています。

◆紫外線
顔のシワの原因の80%は紫外線と言われています。
健康な真皮はコラーゲンという繊維が集まって束を作り、 その間をエラスチンという繊維が張り巡らされています。
紫外線が皮膚を直撃すると、コラーゲンが切断され、それと同時にエラスチンを変性させる酵素が分泌されます。その結果、皮膚がハリや弾力を失い、たるみやシワとなります。

わずか数分間紫外線を浴びただけでも、数時間後には皮膚のコラーゲンを切断する酵素が作られ始めます。
コラーゲンなどの弾力繊維は、いったん破壊されると自力で復元することができないので、水分補給などのスキンケアで回復する事はできません。

◆肌の乾燥
乾燥により、肌の水分が少なくなると、小じわができます。
肌の水分不足により、肌の表面の「表皮」がしぼんでしまい、弾力が失われるため小さなシワができてくるのです。

小じわは特に皮膚の薄い目の周りにできやすく、 このシワを「ちりめんじわ」とか、 「カラスの足跡」 とも言っています。

◆睡眠不足
肌の細胞は表皮の基底層で生まれ、28日間のサイクルでフケや垢となって剥がれ落ちていきますが、これを肌のターンオーバーと言います。
しかし、睡眠不足によって成長ホルモンの分泌が妨げられるとこのターンオーバーが影響を受け、肌の再生が遅れ、角質がたまって皮膚がカサカサになったり、シワになったりするのです。

特に午後10時から午前2時まではゴールデンタイムと言われ、肌の痛んだ部分が修復されたり、再生されたりしています。 睡眠が不足すると、このようなすばらしい機能が十分に発揮されず、ますますシワも増えて行きます。

◆精神的ストレス
ストレスにより、自律神経(交感神経)が活発に活動し始め、血行が悪くなります。
その結果、活性酸素が過剰に発生し、正常な細胞を攻撃したり破壊したりするため、シワやシミができやすくなります。

◆間違ったスキンケア
強い洗顔料を使用したり、クレンジング後にもう一度洗顔料を使用するダブル洗顔では、肌の汚れは落ちますが、肌を守ってくれる皮脂まで取り除いてしまいます。
その結果、ますます肌が乾燥して、シワができたり、雑菌が繁殖してニキビができやすくなります。
また、肌のマッサージをする時も指に強く力を入れてこすると、皮膚を痛め、シワになる事があります。

◆無理なダイエット
無理なダイエットにより、栄養不足になると肌の細胞の成長や再生に影響を与えます。
また、シワやシミの原因になる体の中の活性酸素を除去するためには、食事から「抗酸化物質」をとる必要がありますが、ダイエットによりそれも不足してきますので、ますます活性酸素がたまり、シワができやすくなります。

[表情筋と表情じわの原因]
私たちは笑ったり、怒ったり、泣いたりする時に無意識に顔の表情を作っていますが、これは顔に無数の表情筋があるため、その筋肉を動かして色々な表情を作っているのです。
特に目の周りや口の周りなど、良く動かす部分にある表情筋は、収縮や伸縮を繰り返すため、シワができやすくなります。

若い頃は肌の弾力や保湿成分が十分にあるため、一時的にシワができても回復しますが、年齢とともに保湿成分が減少し、肌のハリや弾力が失われると、表情からできたシワがもどらなくなり、顔にくっきりと刻まれていきます。

口元の法令線(ほうれいせん)や笑って出来る目尻の笑いじわ・悩んだり痛みを我慢したりしてできる眉間の縦じわなどが、表情じわの代表的なものです。

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顔のシワ・予防と対策

顔にシワができる原因がわかったら、次はこれ以上シワができないように予防しましょう。
また、できてしまったシワを少しでも減らし、改善して行きましょう。

顔のシワ・予防と改善のヒント

●乾燥対策
保湿効果のある美容液などで、表皮の乾燥を防ぎましょう。
また、室内の冷暖房も空気が乾燥しやすくなり、肌には負担がかかります。
加湿器などを併用して、室内の湿度を保つようにしましょう。

●紫外線を避ける
わずか数分でも紫外線を浴びると、肌はダメージをうけます。
屋外に出る時は、帽子や日傘などで、紫外線から顔を守る事も大切です。帽子や日傘は、黒い色のほうが紫外線を遮断します。

また、日焼け止めクリームなどで肌を保護しましょう。 日焼け止め剤には、紫外線散乱剤と紫外線吸収剤の2種類がありますが、紫外線吸収剤は紫外線を吸収した時に、化学反応を起こす事があります。吸収剤無配合、ノンケミカルという表示のある紫外線散乱剤は、肌の弱い方にも安心です。

●表情筋体操
体の筋肉は使わないとどんどん退化してしまいますが、顔の筋肉も同じで、退化するとたるみやシワの原因になります。
時々鏡に向かって表情筋を鍛える体操「あ・い・う・え・お体操」をやってみてください。

まず、口を大きくあけて「アー」と言います。次に「エー」、「イー」、「オー」、「ウー」の順に声を出し、何度か繰り返します。 この時、顔の筋肉が動いているのを意識しながら行うと効果的です。

●顔のマッサージ
マッサージクリームを使用して顔をマッサージする事により、顔の筋肉を鍛える事ができるので、シワやたるみの予防になります。

また、すでにシワができている部分も丹念にマッサージする事により、改善してくる事があります。
マッサージには次のような方法があります。

*シワの上からこする
両手の指の腹をシワの上から当てて軽くこすります。血行を良くし、肌の栄養分を行き渡らせるようにします。

*筋肉をもむ
中指と薬指で顔の筋肉をうずまき状にもみます。血液の循環が良くなり、栄養分の吸収と老廃物の排出が促進されます。

*筋肉をつまむ
人さし指・親指・中指でリズミカルに顔の筋肉をつまみます。新陳代謝が活発になり、皮膚にハリが出てきます。

*軽くたたく 両手の指で皮膚の上から軽くたたきます。特に小じわの予防と改善に有効です。

*皮膚を押さえる
両手のひらでシワのできている部分の皮膚を押さえ、そのまま左右に何度か引っ張ります。

●水分補給
肌が乾燥するとまず小じわが現れますが、この小じわをそのままにしていると、深いしわとなって消えなくなってしまいます。
早めに水分補給をしてケアすれば、小じわを目立たなくする事ができ、深いシワになる前に予防する事ができます。

水分補給にいちばん効果的な方法は、保湿成分が配合された化粧水やクリームを塗ることです。
ドライ肌の場合は、水分補給と同時に美容液などで油分も補給しておきましょう。

●スキンケア
洗顔料は肌の皮脂を落とし過ぎないものを使用しましょう。
スクラブ入りの洗顔料やフェイスブラシの使いすぎは、角質層を傷つけますので、ますます乾燥し、シワを悪化させます。

洗顔後のすすぎはぬるま湯を使用し、十分に洗い流しましょう。
その後、化粧水・美容液・乳液・クリーム・オイルなどで、たっぷりと水分を補給し、保湿に留意します。
特にセラミドやNMF(天然保湿因子)が配合されている化粧品類を選ぶと、肌の保湿に効果があります。

●睡眠をしっかりとる
睡眠中に新陳代謝を促す成長ホルモンが分泌され、肌が再生したり、痛んだ部分が修復されたりします。
睡眠をしっかりとる事により、シワを防ぎ、健康なハリのある肌を保つ事ができます。

●食事によるシワ予防
肌を若々しく保ち、シワを予防するには五大栄養素と言われる、タンパク質、脂質、糖質、ビタミン、ミネラルをまんべんなくとる事が大切です。
特に活性酸素を除去してくれる抗酸化ビタミンと呼ばれる「ベータカロチン」「ビタミンC」「ビタミンE」は肌の健康に必要な栄養素です。

また、肌を強くなめらかにしてくれるものに「はちみつ」がありますが、はちみつにはミネラル、酵素、ブドウ糖、ビタミン類が豊富に含まれています。紅茶やジュースなどにはちみつを加えて飲んだり、トーストにつけたり、ヨーグルトに入れたり、その他、色々な料理に積極的に利用してみましょう。 その他、鶏の手羽、鮭、山芋、里芋などには、肌のハリを保ち、保湿効果のあるヒアルロン酸が豊富に含まれています。

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顔のシワ・対策と治療法

すでに額、眉間、口元、目じりなどにシワができてしまった場合の対策と治療法には次のようなものがあります。

●エステサロンの利用
エステサロンでのシワ対策はいくつかの方法がありますが、基本はプロの手による念入りなクレンジングや、マッサージです。その他、スティックやローラーを使用し、皮膚を引っ張ったり伸ばしたりしてシワを改善させたり、超音波を使用したり、イオン導入など、さまざまな方法が行われています。

また、エステサロンの特徴は、外面の美しさとともに内面の豊かさにも重点をおいており、心を開放させゆったりとした空間の中で治療ができるよう工夫がされていることです。

●ヒアルロン酸注入
ヒアルロン酸は、肌のハリや弾力、潤いを維持するのに欠かせない成分で、保水力が強いため、肌組織の水分・潤滑性・柔軟性を保つ働きをしています。しかし、年齢とともに減少していき、大人の皮膚に含まれるヒアルロン酸の量は、赤ちゃんの約20分の1と言われてます。

「ヒアルロン酸注入」とは、このヒアルロン酸をジェル状にしたのものを皮下に直接注射するという方法です。
治療後数日で皮膚がふっくらと弾力を取り戻し、シワ、たるみが改善されますが、その即効性と副作用の可能性が殆どないので人気があります。 また、注入されたヒアルロン酸は、半年から1年程度効果が持続し、その後は自然に体内に吸収されます。

●コラーゲン注射
コラーゲンとは人間や動物の体の中にあるタンパク質で皮膚、 血管、筋肉、靭帯、骨などを構成している成分のひとつです。
コラーゲンは、皮膚に最も多く存在していますが、加齢と共に減少して行き、それに伴い皮膚の弾力も失われて行くのでシワができやすくなります。

仔牛などの生体から抽出したコラーゲンを皮内に注入する事により、シワが目立たなくなり、皮膚が柔らかくつやが出てきます。 このコラ-ゲン注射は、深い皺を消す効果はあまりありませんが、細かいシワを消したり、肌つやを良くする効果があります。

●しわとり薬・レチノール
最近、日本の皮膚科医などで、外用薬として処方されるようになったものに「レチノール」というものがあります。
このレチノールは、皮膚に塗ると基底層まで浸透し、肌の新陳代謝を活発にします。その結果、肌の細胞がどんどん生まれ変わっていくので、シワやたるみが解消されていきます。

●フェイス リフティング
「フェイス リフティング」または「フェイスリフト」とは、美容整形のひとつで、こめかみの内側と耳もとのラインを切開し、たるみの原因となる頬の余分な脂肪と皮膚を除去してフェイスラインをすっきり整えてから皮膚を引き上げるように縫い縮める、という方法です。

深いシワが目立たなくなり、たるみが解消され、フェイスラインがすっきりしてきます。
皮膚を切開してできた治療後の傷は、落ち着くまでに1~4ヶ月くらいかかりますが、抜糸後2日目くらいからメイクすることが可能なので、気になる場合は、傷の部分を化粧品で隠す事ができます。

また、「フェイス リフティング」には、副作用による腫れや皮下出血、顔面神経の損傷の可能性もあるので、技術力のある医師を選ぶ事も大切です。「フェイス リフティング」の費用は、数十万円~100万円以上と高額なので、十分に検討してから行いましょう。

●サーマクール(サーメージ治療)
日本では2003年から導入されたメスを使わない、シワ、たるみの新しい治療法です。
ラジオ波(RF)という高周波を顔に照射しますが、その光によって肌の奥にある真皮層のコラーゲンを活性化させるという方法です。

1度の治療で顔や首のシワやたるみ、にきびやにきび跡、首のしわなど複数の肌のトラブルを改善させることができます。
ただし、「サーマクール」は、自分の体の中にあるコラーゲンを活性化し、増やすことによって効果が出始めるので、即効性はありません。

効果が出るまでに1ヶ月~4ヶ月くらいかかり、その効果も永久ではなく、持続するのは3か月~半年くらいです。
また肌質により効果が期待できない場合もあるため、注意が必要です。

●ボトックス注射
「ボトックス注射」 は緊張してしわとなった筋肉を弱める働きがあり、主に表情しわの治療として人気のあるシワ取り治療法です。
ボトックスとはA型ボツリヌス毒素を使用した製剤のことですが、ボツリヌス菌が、筋肉を動かす神経伝達物質アセチルコリンを放出させるのを抑えることにより、筋肉の緊張を緩和し、リラックスさせます。

目尻や眉間などの「表情ジワ」の原因となる表情筋の動きを麻痺して抑制することで、シワをきれいにします。
しかし、この方法はすべてのシワに効果があるわけではなく、目元や眉間などの比較的浅い小じわには有効ですが、額や口元の法令線などの深いシワにはあまり効果が期待できません。

また、ボトックスの注入量が多すぎると表情筋の動きが抑制されてしまい、表情が乏しくなったり人相が変わってしまったりといった可能性もありますので、経験の豊富な熟練した医師を選ぶ事が大切です。

さらに、ボトックスの副作用として、頭痛、呼吸器感染症、一過性眼瞼下垂、嘔気、感冒様症状などが現れることがありますので、注意が必要です。
ボトックス注射の費用は、1部分で2万~7万円、顔全体では15万~35万円で、効果を持続するためには、定期的に治療しなければならないので、かなりの負担になります。

●塗るボトックス
「塗るボトックス」とは、ボトックス注射と同じ成分ではありませんが、ボトックス注射と同じような効果が得られるという事で最近話題になっています。

塗るボトックスは「アルジルリン」という成分を含んだ化粧品を表情じわの上から塗ります。自分で手軽にでき、注射の痛みもないので人気が高まっています。しかし、即効性はなく、一般に効果があらわれるまでに1ヵ月以上かかります。

●プラセンタ注射
「プラセンタ」とは胎盤のことですが、この中には赤ちゃんが成長するために必要なアミノ酸、コラーゲン、ヒアルロン酸などの栄養素が豊富に含まれています。
この胎盤エキスを注射する事により、全身の細胞が活性化されて肌の若返りや、生理痛、肩こり、更年期障害の改善など、美容、健康に関して総合的な効果が期待できます。
副作用もあまりなく、比較的安全な治療法と言えます。

治療費は医療機関によって様々ですが、大体1回3000円程度で、初回からその効果を実感できる方もいますが、多くは週に1回くらいの頻度で3、4回注射すると効果が出始めるようです。 ただし、総合的なアンチエイジング効果はありますが、顔のシワやたるみに関する改善効果はあまり期待できません。

●ポラリス
「ポラリス」とは、ダイオードレーザーと高周波を組み合わせて照射し、皮膚のコラーゲンの生成を促し、シワ、たるみを改善して肌にハリを蘇らせる治療法です。
「ポラリス」は2~4週間を目安として、5回程度の施術が必要ですが、痛みがほとんどなく、照射直後から効果が表れ、だんだんと効果が増していき、肌のハリや締まりを改善して行きます。

また、サーマクールは皮膚の2~3ミリの深さに作用しますが、ポラリスは皮膚の0.5~1.5ミリ、と比較的浅い部分に作用します。
毛穴を引き締める効果が高いのでニキビ・ニキビ跡を治す効果もあり、たるみを引き上げるリフティング効果もあります。効果が持続するのは3か月~半年くらいです。

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■ひとくちメモ
顔のシワは男性、女性とも一般に年齢と共に増えて行きます。
しかし、現在ではシワを予防したり、治療したりする方法が色々と開発されています。
「年齢だから」とあきらめず、シワのない素敵な笑顔を取り戻しましょう。

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